佐倉中学の生徒が創作

ちば湾岸エリア

佐倉にちなんだ和菓子を商品化 

蔵六餅本舗木村屋で販売

       佐倉市

 市立佐倉中学校3年生の美術の授業で昨年、「佐倉の四季」をテーマに紙粘土で和菓子模型を製作。全作品の中から市内の老舗和菓子店「蔵六餅本舗木村屋」が11点を選んで試作、さらに3点に絞り、期間限定で商品化、予約販売を行なっている。

 「ひよどり竹」考案者の大野彩加さんは「佐倉の観光地、ひよどり坂の竹をモチーフに淡い光に照らされた竹林の情景を想像して作りました」と創作の着想点を語る。

 美術科の枝澤峰子教諭は3年生最後の課題として、授業の中で和菓子の模型製作を企画。「生徒の個性的な作品が社会とつながり、貢献出来ることはとても良いこと」と語る。

木村屋広報の鵜澤慶子さんは「中学生が考案した風土にちなんだ和菓子はコスモスフェスタなど季節のイベントともつながり、地元のPRにもなるのでは」と話す。学校の教育現場が生徒たちに夢を持たせ、地域を推進する力になることの注目すべき例だろう。

▼選ばれた3人と販売期間。浅野百音さん「わくわくな春」(販売終了)、大野彩加さん「ひよどり竹」(~5月13日)、勝又詩乃さん「朝日影(コスモス)」(9月22日~10月13日)。

▽問☏☎0120・540・021(「蔵六餅本舗 木村屋 本店」新町222-1)(「鏑木店」鏑木町491-4)。

  

トップ写真:中学生創作和菓子を手にする木村屋の皆さん。左から須田さん、鈴木さん、藤原さん、一番右側が広報担当の鵜澤さん。