国史跡 本佐倉城跡(もとさくらじょうあと)

ちば湾岸エリア

歴史探訪「酒々井ふるさとガイドの会」

会長・山本孝一さん

 

酒々井町

1998年に国史跡に指定された「本佐倉城跡」。今から約500年前、千葉輔胤(すけたね)が築城し、豊臣秀吉に滅ぼされるまでの約100年間栄えた。自然を利用した約35万平方㍍の巨大な土の城郭を今に伝えている。

先ずは、見学者の導入施設「本佐倉城跡案内所」で、本佐倉城跡と千葉氏の歴史を展示パネルや出土遺物、ビデオなどでその成り立ちを理解する。

さらに「酒々井ふるさとガイドの会」による無料ガイドの案内で城跡を散策することもおすすめだ。同会は2008年から活動していて現在、ボランティアガイド16名が登録している。

「戦国時代末期の遺構がこのように残っていることは大変珍しい。素晴らしい歴史遺産をたくさんの人に知ってもらいたい。天気が良い日は遠くに筑波山も見える。来城者とのふれあいも楽しみです」と同会会長の山本孝一さん(81)。

平日は約30名、日曜祝祭日は約100名が来城するそう。ガイドが必要な場合は事前の申し込みが確実だが、当日でもガイドが在中していればOK。また毎月第四土曜には申し込み不要の見学会がある。次回は今月22日。(雨天中止)。

これからの季節は山野草なども楽しめるとのこと。ガイド所要時間は約1時間。自然の風に吹かれて、ガイドの案内でいにしえに心を馳せてみるのもよいのでは。

▽「本佐倉城跡案内所」開館時間9時~16時30分。印旛郡酒々井町本佐倉825。

▽休館日:月曜(月曜が祝祭日の場合はその翌日)、祝祭日の翌日。無料駐車場有。

▽問☏043・496・5334(酒々井町教育委員会・生涯学習課)。 

※写真

「まずは案内所にどうぞ」と、山本会長