南イタリアの伝統料理『アランチーニ』(ライスコロッケ)

しあわせレシピ

材料 ごはん…200g 
《トマト味噌》トマト缶…80g、味噌…小さじ2、チーズ…15g、胡椒…少々、ドライバジル…小さじ1/2

《衣》溶き卵…Mサイズ1個分、薄力粉…大さじ4、パン粉…大さじ5、揚げ油…適宜

作り方
❶トマト味噌の材料を小鍋に入れ、火をつけ、かき混ぜながらとろみがつくまで煮たら冷ましておく。
❷ごはんに❶のトマト味噌を入れよく混ぜ、ドライバジルと胡椒を入れる。
❸❷を4~6等分に分けてラップの上にのせ、真ん中をくぼませてチーズを入れ、ラップを閉じて丸める。
❹❸に薄力粉・溶き卵・パン粉の順につける。
❺180℃に熱した油に❹を入れ、表面がきつね色になるまで揚げる。
❻好みでケチャップやソースをつけて頂く。

 

 今年の8月に、ANICAV(イタリア野菜保存食品産業協会)のプロモーションの一環で、イタリアのトマト畑やトマト缶工場の視察とナポリのトマト料理を学ぶ旅に行きました。

 トマト缶の原料となるトマトの収穫は夏だけ。降水量の少ないナポリで、太陽をたっぷり浴びミネラル豊富な土で育ったトマトは、加工場に直送され24時間以内に缶詰に。イタリアの家庭ではトマト缶は常備してあり、パスタやピッツァ、煮込みやソースと様々な料理が作られます。そう思うとトマト缶は、日本の味噌のような役割ですね。

 イタリアに行く度に感じるのは食に関しては保守的な国ということ。例えば、南イタリア人は、クリームやバターの入った北の料理を食べることは少なく、ほぼトマト味。その土地で採れたものをその土地で食べることが最高の贅沢と分かっているからでしょう。また「家族代々作っている我が家の味」を大切にしています。伝統料理を親から子へ繋ぐのは大切なことだと思います。イタリアの旅を通じ、トマトの美味しさと忘れてはいけない食の基本を再認識しました。