地元の人が利用する野田市関宿総合公園の敷地の一角に「夕日ヶ池」と言う池がある。その池の千葉県天然記念物「大賀(おおが)ハス」が開花時期を迎えている。(*)
昭和26年に千葉市にある東京大学検見川(けみがわ)農場(現:東京大学検見川総合運動場)で大賀一郎博士と地元小中学生らによって地層から発掘された約2000年前のハスの種。発見された3粒の種は、発芽したものの2つは枯れ、最後の1つだけが株分けできるほどのハスに成長。
生育し、蓮根から株分けされたハスの1つが、昭和27年(1952年)7月18日に見事な花を咲かせた。当時このできごとは、世界でも注目された。
発見した大賀一郎博士の名にちなみ「大賀ハス」と名付けられ、その後も育てられたハスは、昭和29年(1954年)には「検見川の大賀ハス」として千葉県の天然記念物に指定される。
平成10年(1998年)、千葉市から旧関宿町へ分根、11株を「野田市関宿総合公園」へ移植。23年経った今でも体育館従業員によって大切に育てられ、その美しい花を見ることができる。
「大賀ハス」の花は、開花をはじめてから4日間、花の色や開き方など日々姿を変えて咲き、散っていくそう。
*開花時期は例年6月~7月上旬。花は早朝に咲き始め、昼には閉じてしまう。気候などにより開花時期が変わるので、最新情報は野田市関宿総合公園ホームページ、または同施設ツイッターで確認を。
*見学される場合は池側にある児童遊園駐車場を利用のこと。
野田市関宿総合公園 野田市平井401番地
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