道端に咲く夏の花

東葛沿線さんぽ
ニラの花

暑い日が続きますね。

 コロナ禍かつ酷暑の今月は、早朝でのご自宅周辺の散歩をご提案。4月号に引き続き、空き地や道端に咲く夏の花をご紹介します。早朝とは言っても、かなり暑いので、水分補給などの熱中症対策を行いましょう。

まずご紹介するのは「エノコログサ」

 別名の猫じゃらしの方がピンと来るかもしれません。元々は農耕の始まりとともにユーラシア大陸から伝わり、穀物の粟(アワ)の原種であるとのこと。この時期、緑色の穂のように見えるものは実は花で、8月から11月くらいまで咲いています。生花が趣味の知人によると、初秋の季節感を出すのに使う花なんだとか。

続いてのご紹介は、こちらも道端のレギュラーメンバーとも言うべき「ツユクサ」

 実は万葉集の歌にも出てくる花なのです。ツユクサの名前の由来は、朝咲いて昼には閉じてしまう花が朝露を連想させるという説もありますが、花弁の青い色が付きやすいことから「つきくさ」と呼ばれていたと言われています。万葉集では月草と表記され、早朝に咲き昼には閉じてしまう花が、儚さの象徴として詠まれています。

現代では雑草の代表格のようなツユクサですが、風情ある花に思えてきます。

 同じく道端でよく見かける「オシロイバナ」は、夕方から開花します。

英語名は4時を意味するフォー・オクロック。黒い種子を砕くと、名前の由来になったおしろいのような白い粉が出てきますが、こちらは有毒の窒素化合物を含んでいます。万が一口に入ってしまうと、嘔吐、腹痛、激しい下痢をひき起こしますので、決しておしろいとして使わないでくださいね。

オシロイバナの歴史は意外と浅く、南アメリカ原産で、江戸時代に観賞用に伝わったとされています。現在も観賞用に栽培する人が多いとのことです。

散歩途中で、野生の「ニラの花」も発見しました。ニラの歴史は古く、何と古事記にも登場しているんです!普段はスーパーでおなじみの野菜ですが、自生しているのを見ると、親近感が増してきます。

「ニラを買って、今晩はニラ卵炒めにしようかな?」などと考えながら歩いたプチ散歩でした。ちなみに沖縄でニラはキンピラと呼ばれているのだとか。晩ご飯はキンピラと言ったら、別メニューを想像するのかな。

(写真・文=土肥佳子)

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