いちかわ三番瀬まつり　10月6日開催

　市川市の三番瀬を舞台にした地域のお祭り「いちかわ三番瀬まつり」。このイベントは、市川の海で採れた海産物を広く知ってもらおうと、昨年初めて市川漁港で開催。第２回目の今年は、市川市制施行90周年記念事業として、昨年にも増して内容が充実する。

　市川市は松戸や鎌ヶ谷、船橋に隣接する北東部から東京湾と浦安に面する南部にかけての縦長の地形。市川市北部の人は市川に海があるという事を知らない人もいるという。さらに漁業の衰退を危惧する中で市川の海を知ってもらい、より身近に感じてもらうため、漁協や行政が官民一体となってイベントを企画してきた。

　昨年は手探りながらも事前申し込みの「親子漁場見学会」や「活魚詰合せ直売」には定員を大きく上回る応募があった。伝統的な海苔すき体験や、海で採れた生き物観察会では、初めて見る市川の海の生き物に子どもたちは興味深々。漁師による水揚げ作業の実演には歓声があがった。

　今年は、「ボサ」と呼ばれる木や笹などを材料とした漁具を使っての昔の仕掛け漁の紹介も。これには市川市ならではの企画として実験的に梨の剪定枝を使用している。漁港には大漁旗をはためかせた勇ましい漁船が停泊し、間近に見る事ができる。

　この漁船を背景に迫力ある写真が撮れる他、市川市制施行90周年記念の顔出しパネルも登場予定。地元漁師による市川近海で採れたホンビノスを始めとした市川産水産物を使用した料理の販売や試食に加え、今年はキッチンカーも登場し、来場者のお腹を満たす。どのキッチンカーも市川の水産物を使用したメニューを提供することになっており、どんな料理がお目見えするか楽しみなところ（ペットを連れての来場はご遠慮下さい）。