生理の貧困問題に取り組む千葉の市民団体

ちば湾岸エリア

「ほっとはあと」

笠さんと仲間たち

千葉市

2021年2月、報道番組で「生理用品が購入出来ない」との、生理の貧困問題を知り、5人に1人が生理用品に困っているという事実に衝撃を受けた音楽教室経営者の笠(りゅう)よし子さん(70)。

代表の笠よし子さん

「これは、女性にとっての大問題。何か力になりたい」と協力出来る団体を市内で探したが見つからなかったため、思いを同じくする仲間6名で昨年3月に団体「ほっとはあと」を立ち上げ、6月から活動を開始した。

「トイレにトイレットペーパーがあるように当たり前に生理用品がある環境にしていきたい」。現物の寄付や寄付金で購入した生理用品を千葉市内の各所に置いている。当初は生理用品を置いてくれるところもなく設置場所の開拓から始まった。現在は千葉市全6区保健福祉センター、ハーモニープラザ(女性センター)や飛鳥未来高校千葉キャンパスなど毎月約4000個、15カ所51トイレに設置されている。

「設置する場所も毎月少しずつ増えてはいるがそれでもまだまだ足りないと感じる」。さらなる公的施設、学校等の設置依頼も受け付けている。同時に賛同者からの寄付も募っている。

生理用品は「ほっとはあと」の趣旨に賛同したボランティアの手で個装、中には「ほっとはあと」の連絡先が入っている。先月25日にはJR千葉駅で一般社団法人マザーズ・コンフォートと共に啓発活動を行った。

「経済情勢の変化で女性の貧困は深刻。生理の貧困の先にある問題を少しでも明るい解決に結びつけていきたい」と笠さん。「ほっとはあと」のさらなる活躍に期待が寄せられている。

▼寄付振込先=千葉銀行松ヶ丘支店(支店番号034)普通預金口座番号3538633。口座名義「ほっとはあと代表笠よし子」。

▽問☎090・7417・8081(笠さん)。

写真 個装された生理用品

ほっとはあと
生理貧困をなんとかしたい!と立ち上がった...