柏出身のミュージシャンで一番の有名人と言っても過言ではない、爆風スランプのパッパラー河合さん(本名・河合靖夫さん)にインタビューをさせて頂きました!
~コミックバンドなのか?~
デビューへの切符はつかんだものの、プロの道は厳しく、そこから2年後にメジャーデビューが決まります。パッパラー河合さん24歳、まだ柏在住。ほどなくして都内に引っ越します。
デビューした後、そこからどう売れていくのか、どう目立っていくのか。サンプラザ中野さんとパッパラー河合さんは考え、奇抜でキテレツな方向へと進んでいくのです。
若い頃の彼らを思い返すと、口から花火を飛ばしたりいろんなものを投げてみたり、それはそれは派手なパフォーマンスだったことを記憶している方もいるでしょう。
その策略もあってかジワジワと全国区のバンドとなっていくのです。
~Runnerに火がついたのは実は紅白だった!~
1988年、CM曲などでスマッシュヒットが続いていた爆風スランプは、ついに紅白歌合戦への出場を決めます。初めての紅白、バンドでの生演奏、横には五木ひろし!!
河合さんの緊張はものすごかったそうです。そしてその紅白でテレビ初披露となったのが「Runner」でした。奇妙奇天烈なバンドの真っすぐで熱い歌は、一斉に国民の心に響きました。
その時の衝撃は物凄かったのだろうと想像できます。紅白がきっかけとなり曲に火がつき、今でも歌い続けられている名曲となったのです。
あの頃はテレビが全ての時代だったので、老若男女、全国に広まるのも早かったのだと思います。
~柏生まれ柏育ちのパッパラー河合です~
売れてからもそう言い続けていた河合さんは、それでも柏市が全国区でないことに気づき「柏マイラブ」という曲まで作ってしまいます。
一貫して地元柏への愛が強く、80年代後半の柏祭りで地元凱旋ライブをした時はとっても嬉しかったと。
93年からは柏レイソルも応援するようになり、柏に来る回数も増え、ますます河合さんの柏愛は深まります。バンド活動としては10年くらい活動休止していた時期もありました。
~柏への無償の愛~
現在は柏市の公式HPや柏レイソルの公式HPでブログを書いている河合さん。他にも、ご当地アイドルをプロデュースしたり、柏の音楽イベントに出演したり、出身校の柏第一小学校では記念の歌を作ったりと、音楽を通じて生まれ育った柏への恩返しをたくさんしてくれています。
そんなことを河合さんに告げると「いやいやまだまだ」とさらっと言うのです。そして「地元柏への愛って、無償の愛だよね」と。あぁそこか!!はたから見たら順風満帆、夢を叶え続けられているのは、こういう心持ちがあるからなのだなとハッとさせられました。
なかなかいないですよ、若者にも大人にもこういう人。全てが妙に腑に落ちたのです。
~パッパラー河合の柏ライフ~
そんな河合さん、柏でお散歩するのが大好き。ファミリ柏のパン屋アミに行って立ち話をして、ボンベイに挨拶して、京北スーパーをのぞいて、イトーヨーカドーの地下をぐるっと見て回る…そんなコースが出来上がっているようです。柏には友達もたくさんいるし誰かしらに会うから楽しいと。
70歳までは今と同じように精力的に活動して、そのあとは少しのんびりと柏を毎日お散歩するのもいいなぁと楽しそうに教えてくれました。
『ずっと右肩上がりで栄えてきた柏市も、今全国がそうであるように、ここから上がるか下がるかどうかの瀬戸際です。こういう時だからこそ我々も危機感を感じて、意思を統一して頑張っていこう!』と最後にメッセージをくれました。
河合さんがこれからもずっと音楽はもちろん、全ての柏愛を通じて柏を盛り上げていってくれることに大いに期待します‼