柏レイソルの試合がある週末、日立台のスタジアムに当たり前の日常が戻ってきたのはつい数ヶ月前のこと。声を出して応援することもできない状況が3年も続きやっと戻ってきた日常、それが選手やサポーターにとってどんなに嬉しいことか、改めて感じた人も多いのではないでしょうか。
いわゆる「チャント」と呼ばれる応援歌は選手のみならず、サポーターの活力にもなっていたのです。そしてそれらが一体どのようにできているのか、みなさんはご存知ですか?なんと、いつも私たちが歌っているチャントは、ゴール裏で中心となって応援しているサポーター約200名が集まる開幕前のミーティングのイベントの一つとして「応援歌オーディション」なるものが行われ完成しているのです。
チーム応援歌や新加入選手の応援歌などがオーディション形式で決められます。各々が考えた応援歌をみんなの前でアカペラで歌って披露するところから始まり、10曲くらいあった候補の中から、雰囲気や歌いやすさなどを考慮して最終選考に進む曲が数曲、最後は、いろいろな年代のサポーター、そこにコールリーダーや太鼓のメンバーが加わり、実際に声に出して歌ってみて、1つ1つ緻密に調整しながら決定していくそうです。コロナ渦の間に曲のストックも増え今シーズンは新曲も多いそう。チーム応援歌で言えば、L’Arc〜en〜Cielの「Driver’s High」やofficial髭男dismの「ホワイトノイズ」を元にしたチャントがよく歌われています。実はもう1曲とっておきの新曲もあるとか…⁉
ちなみに私個人的には、忘れらんねえよの「俺よ届け」の応援歌がとても好きです。柏レイソルは昭和平成令和とあらゆる年代の曲やアニメソングやインディーズバンドの曲など様々なジャンルの曲が使われていること、また絶対に他のチームとは被らない曲であるのが特徴です。そして、実は柏に縁があるインディーズアーティストの曲を採用してお互いを盛り上げていきたい!という想いもあるそうです。
声出しができなかったコロナ渦の中でも若いサポーターなどが増えてきて、純粋に「柏レイソルを応援すること」を楽しんでいる人も増え、声出し応援解禁となったことで更にこの臨場感あるスタジアムで応援する楽しさを感じてほしい…。それがゴール裏で中心となり応援しているサポーターの願いでもあります。そしてここからレイソルに調子を上げて行ってもらい、新たなチャントをスタジアムにいるみんなで歌えますように、私たちは信じてまたあの場所で歌うしかないのです。