「柏レイソルは自分のサッカー人生を変えてくれたチーム」そう言い放ったのは、柏レイソルの黄金期とも言える2011年から六年間、柏でプレーしていた増嶋竜也さん。三年連続のタイトル獲得に貢献した、サポーターにとって偉大な選手でした。そんな増嶋竜也さんに今回はお話を伺いました。
引退して約一年半、増嶋さんが柏に戻ってきました!柏さくら幼稚園で、自分の名前を掲げた「増嶋竜也サッカースクール」を始めたのです。
きっかけは、トップレベルの指導者によるスクール運営を展開しているチーム39の関口圭亮さん(元ファジアーノ岡山)が、柏さくら幼稚園に相談に行ったことでした。どんなことにおいても本物の教育を!という理念がある幼稚園側の『一流の人に指導してほしい。柏と言えば増嶋さんなのでは』という想いが重なり、スクール実現に至りました。
元Jリーガーでサッカースクールを運営している人は沢山いますが、ここまで熱い想いを持って自ら指導している方はなかなかいないと、7月21日に開催された親子サッカーイベントで感じました。※当日の模様はこちら!(増嶋家ちゃんねる。)
自身が子どもの頃に親子サッカーをした思い出が強く残っていたことや、二児の父親であるからこそ伝えられることもありました。雲一つない青空の下、参加した親御さんとお子さんが本当にキラキラした笑顔だったのが印象的でした。
現役時代から応援している方にとっては夢のような企画、親子ともに今後の人生において貴重な一日になったと思います。
引退してからずっと「柏で何かできたら」という想いを持っていた増嶋さん。幼稚園児を指導するというのは想定外でしたが「柏と言えば増嶋竜也」と言ってもらえたことがとても嬉しかったそう。
指導者としての第一歩を柏で、しかも幼稚園児からスタート。全く描いていなかったとはいえ、伝え方だったり成長だったり、得るのもはとても大きいそうです。そしていつかは柏レイソルのトップチームの指導者として、自分が味わったあの興奮を、選手、そしていつも支えてくれたサポーターと一緒に味わうのが夢だと。
私は長年、柏レイソルを取材していて、引退した選手の「その先の人生」を沢山見てきましたが、指導者としての一歩をこういう形で歩み始めた人はいなかったです。人生を変えてくれたチームがある柏で、大人のみならず子どもにも夢を与えられる人生、それはとても理想的で、選手の時とはまた違う輝きを放っています。次は日立台のグランドで指導者としてお話を伺えるのを楽しみにしています。