次の居場所はあせらずに 

子どもの広場 ゆうび

 今年度もゆうびの相談・見学件数は過去最多ペースで増えています。

 見学希望者が増えている要因は、単純に全国的に不登校生が増えていること。そしてもう一つの要因として私が思うには、不登校になった場合の次の選択肢として、フリースクールを選ぶ家庭が増えたことです。

 教育機会確保法の成立により、フリースクールなど学校以外で学ぶということが法的に保障されました。今では学校からフリースクールを紹介されたという方も。少し昔では考えられなかったことです。学校以外の学びの場に注目が集まっていること自体は喜ばしいことですが、いくつか懸念もあります。


 相談に来られた親御さんにまずお聞きするのは「どうしてゆうびのような場所を探し始めたか」です。少し前までは「半年から1年くらい前に不登校になって家に居たのですが、最近暇だ、どこか行きたいと言い始めまして…」というような内容が多くありました。本人も一緒に見学に来て、新しい場所への戸惑いがありながらも、顔を見るとエネルギーが溜まっているなと言う印象を持つことが多かったです。


 最近は「不登校になって1~3か月」という方が非常に多いです。

 通う子ども当人は見学に気持ちが向いておらず、来ないか、来ても不安が強かったり無気力な様子の子もいます。早く相談に来ることが悪いわけではありません。こんな場所もあるんだと情報を得て安心することも大事です。ただ、『学校に行かない。では次を』と親も子も焦らないでほしい。

 不登校になり始めた初期の頃は学校生活でのつらさ、そして休み始めてからも続く焦りや罪悪感、さまざまなストレスでいっぱいです。次の居場所を提案するのは家でゆっくり過ごし、元気が出てからで十分です。


★ゆうびの不登校生の親の会の回数が増えました。

偶数月:第2月曜日 13:00~16:00
奇数月:第2土曜日 13:30~17:00
参加無料。不登校生の保護者・支援に関心のある方どなたでも。

電話・メール info@yuubi.org にて当日まで申し込み可。次回は4月10日㈪です。お気軽にどうぞ。

☎04・7146・3501 FAX04・7147・1491(NPOゆうび小さな学園 杉山麻理江)