葛飾八幡宮「ニューボロイチ」で素敵なものに出合い
友人にも再会
市川市
葛飾八幡宮参道で偶数月に開催されている「ニューボロイチ」へ行ってきた。正式名称はHave A Good Day Motoyawata。京成八幡駅を下車して踏切を渡る。参道へ向かい、鳥居をくぐり、吸い込まれるように手づくりのボロイチへ入った。
すぐに山葡萄の蔓で編んだ素晴らしい籠を見つけた。「6、7年前に山葡萄の素材のよさに出合い、籠やアクセサリーを作るようになった。今回は初めての出店で、来場者も出店者も皆温かい人たちで、この雰囲気が良い」と、「山葡萄のアトリエМ」店主の橘さん。
人混みをかき分けながら歩くと、カラフルな雑貨が目を引く店があった。西アフリカの音楽や文化がテーマの「マツンボクラフト店」。とにかく店の前に立っているだけで楽しくなる。
ゆっくりと各店を眺めながら歩くと、ベーシックな革小物が目に入った。工房は松戸市。制作に集中したいので、実店舗は持たず、ネット販売をしているとのこと。私はここでカードケースを購入。
40店以上あったクラフトブースを後にして、赤い山門をくぐると飲食のブースへと続くが、目の前に「自転車天国研究会」の大きな看板。面白そうなので、まとめ役の光井スイスイ浄司さんの説明を聞く。江戸川や上市川をサイクリング。10人ぐらいで、15㌔を3時間かけて走る。誰でも参加でき、参加は無料。次回は自転車散歩に加えてもらうのも良さそうだ。
本堂まではコーヒースタンドや焼き菓子店、スリランカカレー店など様々な飲食店があり、食欲をそそる香りが立ち込めている。
本堂にお参りして、右側に回ると、多数の木の幹が寄り集まっている見慣れない光景が現れた。千本公孫樹(せんぼんいちょう)の国天然記念物(木)だという。この神宮の御神木として保護されてきて、推定樹齢1200年と言われている。樹木というより圧倒的なアート作品だ。
松林の方に足を向けると、中古レコードを販売している青年がいた。赤いアタッシュケースの形をしたポータブルレコードプレーヤーが設置されている。私は同じ種類の青色を持っているので、同好の士を得た思い。
山門まで戻り、定食カフェ「ラハン」の前の「具だくさん」の文字に惹かれ、豚汁を食べる。店主の話によると「宮司さんの声かけで2019年から始まったニューボロイチ。コロナ禍のため一時中止になっていたが、昨年10月から再開。市川以外の地域の方も出店出来るのがうれしい」と。
今回のニューボロイチで、私は20年振りに友人に再会した。ここに集う人々には物との新しい出出合いとともに、再会も用意されているようだ。
▼「葛飾八幡宮」ニューボロイチ開催日時は偶数月の第2土曜10時から16時。
▽市川市八幡4―2―1。
▽京成八幡駅[南口]から徒歩約4分。