旅スケッチ たっちゃんの行ってきました!初夏の風の中を歩く

ちば湾岸エリア

JR「津田沼駅」から京成「津田沼駅」への散歩道

JR津田沼駅から京成津田沼駅まで歩いた。

JR駅から習志野文化ホール(長期休館中)に向かって新緑の街路樹を抜け、文化ホールの裏へ出ると、最近完成した高層マンションが目の前に。

すぐ横の新しくできた公園では母親と子どもの姿があった。シャボン玉を飛ばし、はしゃいでいる。いつも子どもは世界の中心にいるものだ。

 マンションの南側には何軒かのレストランが並んでいるが、CLOSEの札が出ている。喧噪のランチの後の安らぎ、休憩時間だ。入口の椅子にブリキの猫の置物があった。風に揺れて道行く人に挨拶をしている。

その先のスポーツ店「ヨシキスポーツ」は、外壁はボルダリングが出来るように作られている。代表の𠮷野時男さんによると、「登録すれば有料で誰でも使用できます」。𠮷野さんは千葉県の山岳・スポーツクライミングの普及にも力を注いでいる。

この山とスキーのアウトドアショップを後にして路地を歩くと津田沼中央総合病院の通りへ出た。目の前の習志野郵便局の先には、まっすぐな道が続く。

途中にアンティークショップ「ジョリエブロカント」が現れた。店内に入ると、主にフランスで作られた、素焼きの磁器の顔を持つビスクドールが所せましと並んでいる。ドイツや日本の人形もある。多数のランプが天井から下がり、室内をレトロな雰囲気に彩っている。「店を開いて41年にもなるが、今はネット販売も多い」とオーナーの石川剛さん。ちょうどその時、タイミングよく3件の注文が入った。「郵便局が近いのでネットで売れた時に送付するのに便利ですね」と私。

この辺で一息つこうと、少し先の知る人ぞ知る「ブラウンサウンドコーヒー」へ。落ち着いた雰囲気が評判で、遠方からも足を運ぶ人が多い人気のカフェ。次々と入ってくるお客さんに対応しているオーナーによると、「いつも満員とは限らない」とにこやかに話してくれた。駅から離れているこの店は本を読む人、会話を楽しむ二人連れ、女性のグループなどが利用しているようだ。

さっぱりした甘い香りのエチオピアコーヒーでブレイクした後はカフェを出て、京成線の上に掛かる陸橋を渡り、坂を下ると、すぐそこが京成津田沼駅だ。

坂の下まで来ると、商店街「ワイガヤ通り」が伸びている。その中の生活雑貨とアパレルの店「ユニテ」を訪問。新しく仕入れたという面白いイラストの入った紅茶の缶を発見!12種類あるので毎月一つずつ買うのもいい。店内では、婦人DJ会やライブ、絵の個展などが不定期で開催される楽しい店だ。

最後に入る店として、「普段着のワイン酒場ワイガヤ」を選ぶ。歩道に面したオープン形式で、すでに二人の男性が向かい合ってワインを間に至福の時間を楽しんでいる。私もテーブルにつき、イタリアンギョウザとソーセージを注文。今日一日の出会いを振り返りながら、ひとり乾杯した。