今月の沿線さんぽは、「もりのゆうえんち」を目指すコースです。起点は野田市駅。建設中の新駅舎の外観や踏切跡を眺めつつ歩きます。ほどなくして右手にかわいい看板を発見。
「ぽぽぽべーぐる」は北海道産の小麦やてんさい糖など、身体にやさしい素材を使ったベーグルのお店。りんごや人参などからじっくり発酵させた自家製酵母を使って焼き上げています。古民家を改装した店内でカフェ営業も行っています。「焼きみそごはん」を使ったベーグルピザ(350円)とかぼちゃクランベリーのベーグル(200円)をテイクアウトしました。
大きな通りに面した交差点を右折すると森が見えてきました。
「もりのゆうえんち」は、平成元年にオープンしたアットホームな雰囲気の遊園地。大き過ぎない園内は小さなお子さん連れにもぴったり。都内や埼玉県など周辺各地からここを目指すのも納得です。幼児向けだけでなく、コースターやスイング系の遊具、小学生の子どもにも嬉しいカードゲームで遊べる迷路など、子どもから大人まで楽しめます。
しかも!何と衝撃の入園無料‼アトラクション毎に支払う仕組みなので、隣接するイオンノア店や周辺の飲食店に寄って再び戻ってくることも可能です。単券だけでなくお得な回数券、フリーパスなどもあります。
まずは入口で検温とアルコール消毒を済ませてから中へ。レトロかわいいメリーゴーランドが目に飛び込んできます。オープン時からあり、映画などの撮影にも使われるそうです。
かわいいメリーゴーランドを背景にベーグルをいただきました。焼きみそごはんのピザは手作り味噌を練りこんだ生地に自家製醤油麹が塗ってあり、香ばしさがチーズと合います。かぼちゃとクランベリーのベーグルも噛むほどにやさしい甘さが広がって美味しい。どちらもモチモチです‼
園内を歩いていると、家族連れに交じって、高校時代の同級生という地元の若者3人グループに遭遇。子どもの頃に家族とよく訪れ、今回、十何年ぶりに来てみたのだとか。「ここは思い入れのある場所。来てみたら変わってなくて。懐かしい」と話していました。
市内のあちこちから見える観覧車は県内1の高さ65メートルを誇ります。実際に乗ってみると想像以上に高くて見ごたえ抜群。筑波山やスカイツリー、都内のビル群も見えました。日によっては富士山も見えるそうです。
各遊具の使用後にはスタッフが丁寧にアルコールで拭いていました。
取材を忘れ、楽しんだ後は再び出発。地下道をくぐり、日光街道の脇道として江戸時代に整備された日光東往還を歩いたら、地元の新鮮な野菜を直売する「ファームスタンドカフェ」を発見しました。
駅方面へ歩く途中、メリーゴーランドで流れていた、思わず笑顔になる優しい音色が頭の中を巡っていました。ご近所遊園地として子どもの時に遊び、楽しい記憶を積み重ね、大きくなって戻って来るって素敵。子どもには楽しくて、大人にはちょっと懐かしい感じのかわいい遊園地でした。ちなみに今年横浜にオープンしたヨコハマエアキャビンと同じ運営会社だそうです。エアキャビンもコロナが収まったら行ってみたい。
(写真・文=土肥佳子)
■ぽぽぽベーグル
野田市中根66
☎04・7122・1320
営業:10時~19時 定休日 :月・日・祝 駐:2台
■もりのゆうえんち
野田市中根6‐1
☎04・7123・0851
営業:平日11時~17時 土・日・祝10時半~17時
定休日 :水(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当面の間木曜も休園) 駐:1800台(無料)
営業時間等の詳細はHPをチェック!
■ファーム スタンド カフェ
野田市中根18‐50 営業:10時~18時 定休日:水