今月は、流山市のアジサイが咲く通りを訪ねました。住宅街且つ、駐車場がない場所なので、あじさい通りの見学をご検討されている方は公共交通機関を使ってのお散歩はいかがでしょうか?健脚向きと、長距離のお散歩が不安な方向けのショートコースの2種類をご紹介します。
北小金駅北口からスタート。線路沿いの路地から橋を渡って富士川沿いを歩きます。富士川の堤防は遊歩道として整備されていて、喧噪を忘れるかのようなのんびりとした風景が広がっています。野球グラウンドとサッカーグラウンドの間の小道を入り、車の往来に注意して道路を渡りましょう。
右手に見える坂を上り、住宅の横の道を下って、月極駐車場のある角を左折して少し歩くと、あじさい通りが見えてきます。斜面を使って日本古来のヤマアジサイや本アジサイなどが植えられていて、景色はまるでアジサイの壁のよう!
この通りは地元のボランティアの方たちが中心となり、長年に亘って手入れを続けているそうです。
近くにある東部公民館の前にもアジサイが植えられています。健脚の方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
あじさい通りの終点を左折し、坂を上りきったら再び左折して、木々が生い茂る道を進みます。「緑の屋根」は涼しくて快適でした。
川沿いを戻るように歩き、橋まで戻ると今度は道路を横切って歩道を進みます。常磐線のトンネルをくぐり、さらに国道6号線下の歩行者用トンネルをくぐると、根木内歴史公園が右手に見えてきます。
根木内歴史公園は、空堀や土塁、土橋など戦国時代に城があった地形を活かした作りとなっています。園内の沼地は木製のデッキがかかっていて、まるで「小さな尾瀬⁉」のようでした。
来た道を少し戻り、駐車場の角を左折して、次の目的地「とん吉」を目指します。住宅のような佇まいなので、見落とさないように注意してください。
とん吉は平成元年にオープンした家族経営のとんかつ屋さん。お店の看板メニューであるロースカツは、サツマイモやタピオカなどを食べて育った県内産の「いもぶた」を使用。お肉の甘味を堪能するために、まずはおススメの岩塩でいただきました。衣のサクッとした歯ごたえと柔らかな肉質、そして、お肉の甘味が口いっぱいに広がります。岩塩バージョン、本当におすすめです!お店が独自にブレンドしたソースも軽くてサラッとしていて、これまたとんかつによく合います。
「まずは岩塩でお肉の甘味を味わっていただいてから、途中でソースをかけると、2つの味を楽しめます」と、店主の吉岡さん。豚肉のビタミンBで至福の夏バテ予防はいかがでしょうか?ランチメニューは税抜き900円と、とってもリーズナブルで、先述の「いもぶたロースランチ」を含む4種類から選べます。
お店を出たら左に曲がってひたすら直進すると、北小金駅南口方面に到着しました。
今回の散歩は距離があるので、あじさい通りからとん吉を経由し、北小金駅南口に着くコースでもよいかもしれません。ぜひ皆さんの体力と相談してみてください。
(写真・文=土肥佳子)
■とん吉
松戸市東平賀567‐2 ☎047・342・7855
営業:11時~14時(LO)17時~20時30分(LO)水曜休(※但し、まん延防止等重点措置により、7月11日までは、20時終業)。テイクアウトや出前、イベント向け弁当仕出しも行っています。