輝ける場所で活躍する十代 -野田スターボクシングジム 

スポーツ
入江英志選手(左)と石川颯選手

 2023年3月22日、後楽園ホール(東京都文京区)で行われたプロボクサーテストに、野田市尾崎にある『野田スターボクシングジム』から入江英志(えいじ)選手と石川颯(はやて)選手が挑み、みごと合格を果たした。


 入江選手は現在社会人1年目の18歳。『野田スターボクシングジム』会長でもありトレーナーの元プロボクサー入江司さんの息子。3歳からボクシングを始め、今年スーパーフェザー級のプロテストを受けた。


 石川選手は高校3年生の17歳。現在ジムへは大宮から通っているが、元々は野田市に住んでおり、小学校1年生7歳の頃、『野田スターボクシングジム』のチラシが自宅ポストに入っていたのがきかっけで興味を持ち、実際見にいくと「明るいジムで楽しそう」と感じボクシングを始めた。


 今は、学校が終わった後、週4で大宮から片道1時間かけて野田のジムに通っている石川選手。今年3月のプロテストにフライ級で挑んだ。


 ジムの合宿の合間には野田市七光台のスーパー銭湯に行ったり、休みの日には友人たちと遊んだりして息抜きをしつつも、日々のトレーニングは欠かさず行っている選手たち。入江選手、石川選手とも10年以上の経歴を持ちながら、これまでボクシングを辞めたいと思った事は一度もないと言う。


 普段の練習は仕事・学校終わりで通うジムと、毎日欠かさず行うランニング。走り込みをすることで足腰の強化・体力と試合での持続力を付ける意図があり、ジムが休みの日なども、清水公園内まで往復15㌔ほどを走っているそう。


 入江選手は野球にも長けており、高校は有望な選手として秋田の高校に特待生として進学。その後進むべき道を考えたときに、幼い頃からの夢、ボクサーになることを改めて志すことに。


 プロになった現在の目標は?と両選手に聞くと入江選手は「夢は世界チャンピオンになること。野田から世界で活躍できる選手になることです」と目を輝かせながら話してくれた。


 石川選手は世界最速の3階級制覇王者ウクライナ出身のプロボクサー〝ワシル・ロマチェンコ選手〟に憧れがあり自分自身も「誰から見ても輝いている選手になりたい」と語ってくれた。

野田スターボクシングジムの仲間と


 『野田スターボクシングジム』入江会長は「2人が活躍してくれることにより、2人の姿を見て他の子どもたちにも良い刺激になり、憧れを持ってくれる。厳しい世界だが、目標を持って頑張ってくれることを願っている」と今後の活躍に期待した。


 ここ3年新型コロナの影響で試合が流れたり、ジムでの練習が制限されたり、普通の練習がままならない時でも工夫し練習し続けてきたボクシング。目標を持って頑張ってきた入江選手、石川選手が今後、デビュー戦を経て『野田から世界へ』挑戦していく選手になっていくことを願い、たくさんのエールを送ってほしい。


■野田スターボクシングジム
野田市尾崎30‐2