成田空港~ジェット機との綱引き大会~

ふれあい毎日

世界最大級の旅客機A380型機と綱引き

毎年恒例の「空の日イベント」が10月6日、成田空港で開催された。このイベントは、航空業界の魅力を、体験を通じて身近に感じられる、年に1度の貴重なイベントだ。参加者は抽選で選ばれるが今回、成田市制施行70周年記念行事の一環でもあり、例年より多くの当選者数だったが、それでも倍率は約8.5倍。北海道や四国からの参加者もあった。

船橋市から親子で参加した浅野斗夢さん(44)ご一家は「初めて当選して参加した。開会式で倍率を聞いてびっくり。光栄です」。全日空からプレゼントされた青いベースボールシャツに身を包み、家族みんなで空港と飛行機に夢中の1日を過ごした。

浅野斗夢さん、慶太朗さん、奈津子さん

綱引きに使用される飛行機は世界最大の旅客機の通称「フライング・ホヌ」で、成田とホノルルを結ぶ現役の全日空機。イベント前日に成田へ到着、イベント当日の夜にまたホノルルへ向けて飛ぶ。燃料も2万4000㌔㍑積んでいて、機体の総重量は340㌧。綱引きは約175人ずつ、2回のチャンス。1回目はほぼ動かず、2回目で成功。全員で力一杯綱を引き、約20㍍を動かす事が出来た。

フードローダーは機内食約300食分の飲食料が積載される

この日は普段は立ち入ることの出来ない「ハンガー」と呼ばれる格納庫も特別に公開。制服着用体験や顔出しパネル、「はたらく車」に乗車して記念撮影を楽しんだ。実際に空港で働くプロフェッショナルから指導を受けるマーシャリング体験に、機内食を運搬するフードローダー車の荷台に乗り込み乗降体験も。仕事内容の説明を子どもたちにする中で「この仕事を知って、興味を持ってもらって、将来みんなと働けたらうれしいです」と、ANAケータリングサービスの職員が語りかけていたのが印象的。この日の特別な体験が、いつか空港で働く未来を描くきっかけになるかもしれない。

空港ではたらく車の試乗体験