新型コロナウイルスワクチン打ち手確保へ

ちば湾岸エリア

歯科医師へ実技研修開催

日本大学松戸歯学部 松戸市

一人でも多くの命を救い、新型コロナウイルス蔓延収束のためには、より多くの人々へのワクチン接種と、そのための打ち手確保が急務だ。

松戸市にある日本大学松戸歯学部では6月22日、ワクチン接種を担当する歯科医師育成のため、2回目となる研修を実施。指導は歯科麻酔学講座の山口秀紀教授。参加者は同学部歯科医師の教員29名。

参加者らは、予め日本歯科医師会が準備した2時間程のEラーニングで知識を習得した上での研修参加だ。当日は安全な接種のための座学の後、接種位置の確認、筋肉注射の実技研修が行われた。注射自体は歯科診療の中で日常的に行われている医療行為なので、抵抗なくスムーズに進められた。

研修後、参加者には修了証が交付された。今後は日本大学に在籍する学生らへの職域接種に協力する他、自治体や歯科医師会の要請に応じて、集団接種会場での活躍が期待されている。

「一人でも多くの歯科医師にワクチン接種に関する研修を受講してもらい、地域の感染拡大防止に貢献したい。今後も接種を担当する歯科医師を育成していく予定」と、山口教授。

日本大学松戸歯学部は歯科医学をオーラルサイエンス(口腔科学)と捉え、医学の一分科として高い能力を持ち、社会に貢献出来る歯科医師の教育、育成に熱心だ。付属病院の来院患者数は国内有数で、千葉県の地域医療にも貢献している。同校教授陣による、ふれあい毎日「医療最前線Drリポート」は好評の連載だ。

熱心に受講する歯科医師ら
山口教授(右から2人目)と、修了証を手にする歯科医師