部活動はプロが指導する時代へ -東葛学生吹奏楽団LEGALIS 

小学校の部活動を地域に移行する取り組みが段階的に進められている柏市。


 これまで4年生以上が行っていた陸上や吹奏楽などの「特設クラブ活動」(部活動に相当)は、2026年度以降に廃止され、地域のスポーツクラブ、文化団体と連携していく予定だ。


 これに伴い、東葛学生吹奏楽団LEGALISが外部委託を受け、プロ音楽家のレッスンを毎週受けられる新しい形の部活動を市内2校の吹奏楽部で開始している。


 現在、柏第一小・柏第七小の吹奏楽部活動を引き受け、柏第一小24人、柏第七小18人で活動。


 講師を務めるのは、柏市出身のプロ音楽ユニット「Passo a Passo(パッソアパッソ)」の 藏持 智明さんと柗井 拓野さん。

柏第一小学校での練習の様子


 「子どもたちには、音楽の楽しさを感じてもらい、音楽をもっと好きになってもらいたいという想いで指導に当たっている」と話す。


 7月23日、柏第一小での活動を取材した。この日は翌週に開催される柏まつりで初披露する演奏の練習で、20人の生徒が参加していた。


 昨年は学校の陸上部に所属し、楽器は始めたばかりだという田澤真里南(まりな)さん(6年生・テナーサックス)は、「友達が吹奏楽をやっているのを見て始めた。テナーサックスの音がかっこいいと思ったので。練習は超難しいけど楽しい。先生はすごく話しやすい。柏まつりに向けて緊張してぞわぞわしてる」と期待感いっぱいの表情を見せた。


 アニメで見たユーフォニアムに憧れて入会した飯村果央(かお)さん(4年生・ユーフォニアム)は、「まだ思う通りの音が出なくて難しいけど吹けると楽しい。両親はすごいね、と言ってくれる。先生たちの教え方もわかりやすい。柏まつりでうまく吹けるか緊張しているけど七小の子たちと合わせるのも楽しみ」と話していた。

柏まつりで柏第一小、第七小の児童が演奏を披露 多くの観客が見守った


 同楽団は、10月12日㈯に、道の駅しょうなん「てんと」大屋根下特設ステージにて「柏de吹奏楽PARTY♪!」を開催。こちらは柏市制施行70周年記念事業となる。


 それに先立ち、9月28日㈯には柏駅ウッドデッキにてプレイベントも開催される。柏第一小・柏第七小の演奏のほか、無料の楽器体験も出来るので気軽に立ち寄ってみて。


(取材・文=松原美穂子)