閑静な住宅地。道路を右へ曲がったり左へ曲がったり。一軒家レストランの「クー・ド・マサ」は、隠れ家的レストラン。
落ち着いたエントランス、グループの対応も可能な個室、ステンドグラスの調度品、大きな暖炉。窓の外には浮草が漂う池があり、本格派フレンチの雰囲気を漂わせている。オーナーシェフの渡辺さんが東京時代に知り合った建築デザイナーに設計を依頼。細部にまでこだわりが伺える。
渡辺さんは、銀座の一流店、フランスの三ツ星レストラン、有名ホテルの総料理長といった輝かしい経歴の持ち主だが、穏やかな紳士といった印象。「今はランチもディナーも完全予約制です。リピーターのお客様が多いですね」 日本料理、中華料理など、どのジャンルも伝統を大事にする料理方法と新しい料理方法とあるが、渡辺さんは渡仏して、軽やかで繊細な「ヌーベルキュイジーヌ」(新しい料理)を学んだそうだ。
ランチは、前菜(サラダなど)、パスタ、メイン(肉か魚)、デザートの4品で1990円。この内容でこの価格は、驚きに匹敵する。「家族経営なので経費が抑えられます」と渡辺さん。ディナーで訪れたリピーターの方には、なるべく食べたことのない調理法で提供する細やかな心配りがある。店内の暖炉でお肉や魚を焼いたりしてくれるので、食欲も一層増す。
コロナ対策としては、テーブルの間隔を空ける、換気の徹底などの他、手触りのいい麻製のテーブルクロスは一組ごとに取り換えている。 大切な人との記念日など特別な日の食事にぜひ訪れたいレストランだ。
(文=高井さつき/写真=高井信成)
柏市戸張950‐14 ☎04・7167・2277
営業時間:ランチ11時30分~14時(LO13時)ディナー18時30分~22時(LO20時)
定休日/水、火ディナー
P/3台