
2025年4月13日から実に半年間という長期に渡り「大阪・関西万博」が開催されます。いよいよひと月後だと思うと、胸が高鳴りますね。学校にも様々な見学プランが舞い込んでいます。
さて、愛知県で開催された愛・地球博から20年ぶりに日本で開催される「国際博覧会」。会場は1970年に日本・アジアで最初に開催された大阪万博(EXPO’70)以来の大阪で、大阪湾の夢州にパビリオンが建設されています。果たして70年時の岡本太郎作「太陽の塔」のような象徴的なレガシーが生まれるのか。テーマやコンセプトに注目してみましょう。
EXPO2025のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。一緒に三つのサブテーマSaving Lives(いのちを救う)Empowering Lives(いのちに力を与える)Connecting Lives(いのちをつなぐ)を掲げています。これらは道徳や総合的学習の時間、大学受験の小論文テーマにも度々取り上げられるものです。
コンセプトは「未来社会の実験場」です。「万博」には世界中からたくさんの人やモノが集まります。地球規模の多種多様な課題に取り組むために、英知が結集する場なのです。実用化目前の最先端技術たちに未来の希望が膨らむことでしょう。タイムマシンに乗ることなく覗ける未来がそこにあるはずです。
ところで「英知」は「叡智」とも書き「すぐれて深い知恵。高い知性」という意味があります。開催国パビリオンの「日本館」は「『いのちと、いのちの、あいだに』をテーマに、万博会場内の生ゴミを利用したバイオガス発電や、世界に貢献しうる日本の先端的な技術等を活用し、一つの循環を創出し、持続可能な社会に向けた来場者の行動変容を促します」と謳っています。
日本の知恵が世界の人々の心を動かし、世界の人々の知性が未来を創出する、そんな瞬間に立ち会ってみませんか。
■K太せんせい
現役教師。教育現場のありのままを伝え、読書案内なども執筆する。