「映画を愛する君へ」 1月30日公開

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 「映画館に行くとはどういうことなのだろうか?なぜ人々は100年以上も映画館に通い続けているのか?私は、映画館と、映画館のもたらす数々の魔法を世に伝えようと決めた。」と語るフランスの名匠アルノー・デプレシャン。その彼が映画の誕生から現在に至るまでの名作の歴史と映画の魅力を語り尽くしたシネマ・エッセイが誕生した。
 
 祖母に連れられて初めて映画館を訪れた6歳の時。学生時代の映画部での上映会。14歳の時に16歳と偽って映画館に潜りこんだこと。22歳の時、大学で映画を学んだ記憶。など様ざまな映画の思い出からなる本作は、監督の半自伝的な物語であり、映画を愛するあなたと映画の物語でもある。

 リュミエール兄弟による“シネマトグラフ”の発明から、黒澤明『乱』(85)、ジェームズ・キャメロン『ノッティングヒルの恋人』(99)など、50を超える世界中の様々なジャンルの映画が洪水のようにスクリーンを駆け巡り、“映画とは何か”に迫る。


 映画は私たちの人生にどれほどの影響をもたらすのか—。デプレシャン監督が贈る映画と映画館へのラブレターを、ぜひ映画館で受け取って欲しい。


キネマ旬報シアター 鈴木結太)