2020年最後にご紹介する映画は、音楽ドキュメンタリー『真夏の夜のジャズ 4K』です。
本作は、アメリカ合衆国の東北部に位置するロードアイランド州ニューポート市で1958年に開催された音楽の祭典「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」の模様を記録したドキュメンタリー作品。公開から60年の時を経て、2020年新たに高画質4K版としてスクリーンに蘇った作品です。
本作の魅力は何と言っても超豪華なミュージシャン達による心揺さぶる音楽、音楽、音楽!ルイ・アームストロング、セロニアス・モンク、チャック・ベリー、アニタ・オデイ等々、大物ミュージシャンがこれでもかというくらい登場し、観客を熱狂させる素晴らしいパフォーマンスを披露します。またそこに集まった観客がとってもオシャレ。1950年代後半のファッションも見どころの一つです。監督は撮影当時弱冠28歳の写真家バート・スターン。新進気鋭の写真家だった彼の視点で捉えられた映像はとても美しく、会場の熱気と時代の空気をビシビシ感じさせてくれます。
本作は年明け1月2日より上映開始となります。2021年の幕開けに、胸を熱くする上質な音楽と人々の活気を是非キネマ旬報シアターのスクリーンでお楽しみください。
(新井貴淑)