ウクライナに心を寄せて

ふれあい毎日

バンドゥーラ演奏家カテリーナさん

四街道市

四街道市めいわの深澤典子さん宅でウクライナの民族楽器バンドゥーラの演奏家カテリーナさん(36)による演奏会が先月18日、開かれた。

ウクライナの現状に心を痛めた深澤さんが何か力になりたいとカテリーナさんに直接オファーして今回の演奏会が実現した。深澤さん宅ではこの時期、丹精したバラの花を地域の人たちに楽しんでもらおうと、オープンガーデンを開催。毎年開いていたが、今回はコロナ禍で2年ぶりとなる。

カテリーナさんは日本に2人しかいないバンドゥーラ奏者の1人として国内外で活躍。彼女のバンドゥーラは65本の弦で、重さ8㌔。しずく型を二つに割ったようなボディが西洋のリュートに似た外見。ピアノのように低音から高音、半音階までも調節できる。チェンバロに似た美しい音色を生み出す。日本の琵琶との共通性もあり深い抒情を感じさせる。カテリーナさんの母国語での透き通るような歌声が心に染み入る。「翼をください」「ふるさと」を日本語で披露し聴衆を魅了した。

民族衣装でバンドゥーラを奏でるカテリーナさん

生家はチェルノブイリ原発近くで、事故後生後1カ月で家族と共に強制退去。その後同じ境遇の子どもたちで結成された音楽団に6歳で入団し、バンドゥーラを習得した。何度も来日公演を行い、それがきっかけで成人後に日本を活動拠点とすることになる。

カテリーナさんの母親はウクライナのキーウから日本に今年3月に避難、他の親族はまだウクライナにいるという。「心の中にはつらい気持ちと怒りしかない。音楽を通じて平和を祈りたい。遠い国の話と思わないでウクライナに思いをはせ、心を寄せて欲しい。そして日本の平和を守って欲しい。ウクライナのことをもっと知っていただけるよう、音楽を通じて頑張ります」と話す。

ウクライナ国旗の青は青空を、黄色は小麦畑やひまわり畑を表しているそう。緑豊かな美しい国を一日でも早く取り戻せるよう心から祈りたい。

 コンサートの様子は「ケーブルテレビ296」で16日~30日まで、11時~、16時~放映される。CDの売上金や今回の参加費はウクライナ大使館を通じて寄付される。

▽問https://www.kateryna-music.jp/