東葛駅伝が10月15日(荒天16日)3年ぶりに開催される。今年は松戸市民劇場前スタート。
10人の走者によってタスキを繋ぐ東葛駅伝は、松戸市~野田市までの約32㌔の道のりを白バイの先導の元で走る全国でも珍しい中学校駅伝だ。
新型コロナウイルスの影響で2019年以来の開催のため、今回参加する全73中学校の730人の選手たちは、一度も東葛駅伝を経験していない。
この3年間、先輩の後ろ姿を見て、東葛駅伝で走ることに憧れを抱いていたものの、大会が中止になり参加できず悔しい思いで卒業していった生徒も多い。
前大会、第73回の優勝校『我孫子市立我孫子中学校』駅伝部顧問・樋口清和先生に話を伺った。
「参加校の全73校のみんなが初出場。東葛駅伝は伝統の地方大会で歴史の素晴らしさがある。大会・イベントなどが延期や中止になったり、今までいろいろなことを我慢してきた分、様々な思いはあるが、選手たちには東葛駅伝を思いっきり走り抜いてほしい。思いっきり練習して、力の限り走り抜いてほしい」
9月29日には柏の葉競技場で行われる葛南地区中学校駅伝大会や、9月30日には柏市中学校駅伝などスポーツの秋に相応しい大会が立て続けに予定されている。そして東葛6市参加の東葛駅伝が10月にあり、地域の注目度も高い。
我孫子中の駅伝タスキにはお守りが縫い付けてある。東葛駅伝を走った卒業生が京都の神社で買ってきた物だそうで、そんな先輩たちの思いも運び、タスキを繋ぐ。
我孫子中駅伝部キャプテン斉藤君(3年)は「在学中の2年中止があって今年最初で最後の大会、チームの仲間と協力して一生懸命走ります」
副部長の大松澤君(3年)は「東葛駅伝楽しみなので頑張ります」。小松﨑君(3年)は「先生からは凄い大会なんだよとは聞いてたりはするのですが、実感がなく、まだ体験していないので、本番の緊張感を味わえたらいいなと思います」とそれぞれ東葛駅伝への思いを話してくれた。
本番まで一か月を切った。先生・生徒の思いを乗せ、どんなレース展開になるのか、今大会が無事開催されることを願う。
大会結果は、翌日の毎日新聞に掲載。東葛まいにちのツイッターでは、随時情報を配信予定。また、JCOMでは東葛駅伝特別番組を放送。
大会の結果は大会翌日の毎日新聞および、地域の情報紙「東葛まいにち」10月26日号で特集します。