自らの障がいが誰かの役に立つ「カフェ コッソリ」‐船橋市

おすすめします!このお店

 それぞれに精神障がいや精神疾患を抱え、社会でもがいてきた経験があるメンバーが「カフェ コッソリ」を9月26日、船橋市高根台にオープンした。オープニングスタッフは店長の山中希望さん、副店長の川奈部大樹さん、スタッフの堀内幸子さんの3名。NPO法人生き方応援団ララが主宰するカウンセリングルーム「ララホーム」に通う仲間だ。

 共通の夢は「カフェ」。ララホームの理事長に夢の話をした際に、実は理事長もリタイヤしたらカフェをやりたかった事が判明。「じゃああなたたちがやってみる?!」と、彼らの夢を実現に導いた。「自分たちには、経験してきた事から生まれる価値と役目があると思っている。自分のネガティブが誰かのポジティブへのきっかけになれば」と、山中さん。

 このカフェには面白い取り組みがいくつかあり、そのひとつが「お仕事体験」。1回1時間程度、合計4時間の手伝いが出来たら同店の食事券がもらえるというもの。また、「毎日タダ飯」はお店のサポーターの寄付や、このお店のチラシ配り、お仕事体験をして発行される「食事券」が、来店した誰にでも使えるよう、店内に掲示してある。その食事券を利用すれば毎日タダ飯にありつけるというもの。ささやかだが、共助の取り組みだ。

 同店はヴィーガンの人でも安心して利用出来るメニューが整っている。「ソイミートのキーマカレーセット(サラダ・ドリンク付き800円)」や「お豆腐のカヌレ(250円〜)」など。

 川奈部さんはラテアートで障がいを克服してきた。彼の淹れるホットカフェラテ(500円)は味わい深く、これからの季節はじんわりと美味しさがしみてくる。SNS映えするかわいらしいネコやクマの「2D、3Dラテアート」もオススメ。営業は8時から15時。水、日曜定休。

☕「カフェコッソリ」☏047・707・2230。船橋市高根台4-22-6。