総人口に占める高齢者人口の割合は29・1%と過去最高に(令和5年9月15日総務省統計局データより)。
SDGsの目標11に、「住み続けられるまちづくりを」とあり、高齢化社会で必要な移動手段として公共交通機関以外で日常的に使えるものが少しずつだが増えてきた。
今注目されているものが、シニアカーとしても利用されているもの。イメージするのはスクータータイプの『ハンドル型電動車椅子』を思い浮かべる人も多いだろうが、さらにコンパクトで日常的に使える電動車椅子を紹介。
流山おおたかの森駅前、東神開発株式会社が運営の『流山おおたかの森S・C』。この本館1階にあるインフォメーションにて、無料で貸出をしているのが、免許不要で走行できる近距離モビリティー『WHILL(ウィル)モデル C2』。
流山おおたかの森S・Cの敷地内なら本館からアネックス1と2、フラップスなどの棟にも移動して良いそうなので、「まだ必要はないけれど体験してみたい」「買い物ついでに親に乗ってみてもらおう」と試乗が気軽にできる(敷地外は利用不可)。
手でこぐタイプの車椅子は腕の力はもちろん、上半身の力もかなり必要。歩行になんらかの困難が生じた場合、安易に乗れるものではない。
電動車椅子の場合、乗り方のルールなどの注意点を除けば、日々の生活の買い物やお出かけの助けになり、日々の生活が楽しくなるのではないだろうか。
実際『ウィルモデルC2』に乗ってみた。座り心地も良く、乗り降りも安心感があり、安定した乗り心地。操作はかなり簡単。ボタンで速度調整が設定でき、ゆっくりから早歩きくらいの速度が出る。コントローラーを行きたい方向へ倒すだけで動き、それを元に戻すか、手から離すだけで止まる。
『流山おおたかの森S・C』で現在貸し出しをしている『ウィルモデルC2』の場合、前輪の「オムニホイール」が特徴的。車輪が複数組み合わさって1つのタイヤを構成していると言うもので、その場でぐるっと小回りができ、5㌢の段差を乗り越えることができる。
リアサスペンションも備えており、住宅街などで日常的に使うことを想定すると、利用する側のハードルもかなり低くなり乗りやすい。フル充電で18㌔の距離を走行可能なので、買い物には十分ではないだろうか。
気に入って自宅にほしいとなると、気になるのが費用面。7月1日時点で487,000円(非課税)と車より安いが、電動アシスト自転車よりは高い。ただ有難いことに同モデルは、対象者が要介護・要支援の認定を受けていれば、約2700円(月額)で介護保険制度でレンタルも可能。
見た目もスマートで、若い世代にも人気のこのモデル、これからのお出かけの選択肢に、まずは試乗してみるのをおすすめする。
今のところ、東葛地域で買い物ついでに試乗出来るのは、ここ『流山おおたかの森S・C』だけだが、予約をすれば、地域の車のディーラーなどでも試乗が可能。
『ウィルモデルC2』以外のタイプ、折りたたみが出来る『ウィルモデルF』、スクータータイプの『ウィルモデルS』、試乗会の情報、試乗予約など、詳しい情報はWHILL株式会社ホームページで。