家族のきずなが感じられるエッセイ

子育て

2024年10月26日㈯麗澤大学柏キャンパス内の生涯学習センターで公益財団法人モラロジー道徳教育財団主催「家族のきずな」エッセイ表彰式が行われた。
 「家族のきずな」エッセイは、東葛地区(柏・我孫子・鎌ケ谷・流山・野田・松戸の各市)の小学5年生から「子供たちが家族の大切さに気付き、豊かな心を育むことを目的」として2003年より毎年実施、今年で21回目を数える。

 今回寄せられたエッセイは1466編(応募小学校総数38校)。その応募の中から、優秀賞8編と入選作品42編を決定し表彰、冊子にする他、各所でパネル展示を行う。
 

受賞者の皆さん
当日表彰式に参加された受賞者

 千葉県知事賞《家族は助け合って生きている》矢口冬馬さんのエッセイ

 「夜ご飯、何が食べたい?」お父さんがぼくに聞いた。お父さんが作ってくれるそうだ。
 一年半前、いつもおいしい料理を作ってくれていたお母さんが、体調を崩してしまった。仕事もやめてしまい、家事もできなくなった。すると、お父さんが料理をしてくれるようになった。それまで台所に立ったことなんてなかったのに。「お父さん、出来るの?」ぼくは聞いた。お父さんは、「家族は助け合って生きていくんだ。もし病気になったのがお父さんだったとしたら、お母さんが助けてくれていただろ?」ぼくは思った。ぼくもできることをしよう。今まで当たり前のことだと思っていたけど、ぼくも家族に助けてもらっている。洗濯物をたたんだり、まだ小さい弟の着替えを手伝ったりした。少しずつお母さんに笑顔が戻っていく気がした。
 今度、お父さんに「何が食べたい?」と聞かれたら、「ぼくも手伝うよ!」と答えようと思う。


以下優秀賞

(※入賞・入選作品は、公益財団法人モラロジー道徳教育財団ホームページよりPDFで読むことができます。)

◆柏市長賞「小嶋乃叶さん《祖父の野菜》」は、祖父の作った野菜が大好きな気持ちが伝わってくる作品。

◆柏市教育長賞「中村悠人さん《ぼくのお母さん》」では、お母さんが病気で入院された時のことを綴っています。

◆柏市小中学校校長会会長賞「田村美結さん《いないけれど》」では、亡き父と支えてくれる家族のエピソード。

◆柏市PTA連絡協議会賞「菊池夏緑さん《おはようじいじ》」では、朝の見守りをしてくれる祖父の優しさを感じられるエッセイ。

◆ジェイコム賞「今津みゆうさん《家族がふえたよろこび。》」妹の出産で命の大切さを感じ、夢への思いが膨らんだエッセイ。

◆麗澤大学賞「畠山馨さん《がんばっている母》」では、女手ひとつで頑張って育ててくれる母への感謝が伝わるエッセイ。

◆モラロジー道徳教育財団賞「菅朱莉さん《最後のお別れ》」では、96歳のひいばあちゃんとのお別れの時のエピソード。

どのエッセイも身近にある瞬間に感じ取ったこと。読む側の心に語り掛ける作品です。作品展が2024年11月より会場でお読みになれます。ご家族で足を運んでみてはいかがでしょうか。

優秀賞と入選作品の展示は下記で展示

<セブンパークアリオ柏>展示期間:令和6年11月1日(金)~11月22日(金)

<テラスモール松戸>展示期間:令和6年11月23日(土)~12月13日(金)

<パレット柏>展示期間:令和6年12月14日(土)~令和7年1月7日(火)

<ららぽーと柏の葉>展示期間:令和7年1月11日(土)~1月31日(金)

<イオンモール柏>展示期間:令和7年2月1日(土)~2月21日(金)

<イオンモール鎌ヶ谷>展示期間:令和7年2月22日(土)~2月28日(金)