こんなにも柏駅前から見た夕暮れは美しかっただろうか。
ちょうど1年ほど前の2020年11月8日、コロナ渦で中止となっていた「柏まちかどライブデー」が1年ぶりに開催され、トリを務めたホタルライトヒルズバンドの「ビューティフル」という曲を聴いて感じました。普通の日常が送れること、街中でライブが味わえるってなんて贅沢なのだろうと痛感したのをよく覚えています。
音楽の街かしわの聖地、柏駅東口ダブルデッキのストリートライブについては何度かお伝えしてきました。柏の音楽のアイコンでもあるダブルデッキを守るための柏ルールについてもお話をお伺いしました。
でもなんかそれでは寂しくないか?なんか盛り上がりに欠けるのではないか?そもそもバンドは演奏できないのではないか?そんな声が聞こえてきたのも事実です。
そこで2017年に新たな柏の音楽のステージとなったのが、先ほどの「柏まちかどライブデー」です。先日開催30回を迎えました。
場所をダブルデッキからハウディモールに移し、人工芝のライブステージ、場所は違えどストリート、目線は観客の皆さんと一緒です。この最大の魅力は何と言ってもアンプが使えることです。これにより、普段ダブルデッキでは演奏できないバンドのライブもできるようになりました。
またこのステージは、ストリートミュージシャン登録者を応募資格としたエントリー制で、ミニイベントのような形態になっています。柏ルールを守り、登録さえしていれば、いつでもフラッと演奏できるダブルデッキの魅力とはまた違った特別感を演出できるステージになっています。
歩行者天国になっている日曜日の開催とあって、駅前も若い方から年配の方、ファミリーの皆さんまで、いろんな世代の方がたくさん足を止めてくださいます。賑わう日曜の駅前通りに、より彩りを添えてくれています。
昨年は、コロナ禍ということで1回しか開催することができませんでしたが、その1回がどれだけの感動を与えてくれたことか。日常が日常でなくなったからこそ感じるものがありました。今年は夏から徐々に開催できるようになってきました。
柏の駅前でこんな風にライブが観られるということを噛み締めながら、今は感染防止対策も徹底して開催しています。ぜひ日程をチェックして、大切な誰かと一緒に遊びにいらしてください。また、思いっきり駅前で演奏したいミュージシャンの方のエントリーもお待ちしています。
柏の駅前から眺める空はこんなにも広くて美しい、それをライブステージとともに感じて欲しいです。