私の仕事は、業務連絡などでLINE(ライン)をよく使います。ラインでの言い回しで自分の真意が伝わらず行き違いが生じトラブルになったり、実際会ってもうまくコミュニケーションが取れずにいます。どうしたら円滑なコミュニケーションがとれるでしょうか。(40代女性)
A.コロナ渦で増えたリモートワーク。通勤時間を節約でき、どこにいても仕事ができることが利点です。けれど最近は、同僚とのコミュニケーション不足による仕事のしづらさも問題になっています。
LINE(ライン)をはじめとするチャット機能も便利ですが、書き言葉ゆえ微妙なニュアンスが伝わらなかったり、相手の顔が見えないことから勝手に怒られているように感じたり、不機嫌なように感じたりして誤解を招くという欠点もあります。
文章でのやり取りで、自分が不明だと感じたら電話で話したり実際に会って話すと誤解も解けるものです。対人関係で、不可欠なことがお互いのコミュニケーション。
「○○さんはコミュ力(りょく)があるね」と人を褒める時によく使います。そのコミュ力(りょく)を上げる方法がアサーションです。
アサーションとは、英語で「主張」、「言明」という意味。また、心理学の行動療法で使われている言葉でもあります。それは、一方的に自分の意見を押し付けるのではなく、相手を尊重しつつ自分の意見を伝えるコミュニケーションスキルのことです。
あなたは、人と話すときに自分の言いたいことをがまんしていませんか?自分の気持ちが上手く伝わらず誤解されていませんか?例えば、相手に向かって「早くその資料を提出してくれませんか?」というのではなく、「私は、その資料を早く受け取れると助かります」という風に、相手に対してプレッシャーを与えるような言い方ではなく、「私」目線で話してみます。
「私は○○だと思う」「私は○○してほしい」というように自分の気持ちをさり気なく表現することによって、相手はあなたの意見により意識を向けようとするものです。特にビジネスシーンでは、お互いに腹の探り合いをすることもあり、対人関係で疲れてしまうこともあります。上手く自分の気持ちを伝えながら相手の気持ちも尊重していくことが、円滑なコミュニケーションの秘訣ではないでしょうか。
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