胃がんの内視鏡的粘膜切除術

がん診療最前線

 胃がんは日本のがん部位別死亡率で肺がん、大腸がんについで3番目に多いがんです。

 年間に約13万人が胃がんにかかり、不幸にも44,000人ほどの患者さんがお亡くなりになられています。胃がんの治療法としては内視鏡切除、外科的切除、化学療法等がありますが、今回『内視鏡的粘膜切除術』(Endoscopic Submucosal Dissection:ESD)についてご紹介いたします。

 ESDは2006年に保険収載された比較的新しい胃がんの内視鏡治療法の一つですが、従来の内視鏡治療では10㍉前後の小さな胃がんしか切除出来ませんでした。

 このESDの開発と普及により大きな病変でも正確に一括切除することが可能となり、治療後の再発もほとんどなくなりました。何より一番の利点は患者さんにとってほとんど苦痛がなく1週間ほどの入院で胃がんが根治できる事です。

 しかし全ての胃がんがESDで治療できるわけではありません。治療の対象となる病変は早期胃がんの中でもリンパ節転移のない胃壁の最表層の粘膜層と一部の組織型と大きさで粘膜層の下の粘膜下層に0・5㍉までの浸潤に留まるもので、内視鏡治療を行うためにはこの時期の病変を早期発見する必要があります。

 近年内視鏡機器の進歩と診断学の向上により早期の胃がんが多く見つかるようになりましたが、早期胃がんでは自覚症状がほとんどなく、また進行しても自覚症状が出ないという方もいらっしゃいますので症状がない時期に定期的に検診を受けることが早期発見につながり、負担の少ない治療で胃がんを根治させることが出来ます。

 皆さま 是非定期的な検診をお受けください‼

 新東京病院 消化器内科主任部長兼内視鏡センター長 長浜 隆司 先生

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