18.膀胱がん   早期発見と治療について

がん診療最前線

膀胱は尿を一時的にためておく袋状の臓器で、膀胱の粘膜にできるがんが膀胱がんです。

 初期の頃は無症状ですが、がんの大きさが大きくなってくると、尿から血が出ることがあります。尿に血の塊が混じったり、尿の色が赤ワインや濃い麦茶のような色になることが典型的な症状ですが、進行したがんでも血尿が出ないこともあるので注意が必要です。

 また、時には難治性の頻尿をきっかけにして膀胱がんが見つかることもあります。
 症状がある場合、まず超音波検査や尿中のがん細胞の有無を見る「尿細胞診」という検査を行います。膀胱がんが疑わしい場合は、『膀胱鏡』と呼ばれる細くて柔らかい内視鏡で膀胱内部を観察する検査が必要になります。所要時間は2~3分程度の日帰りの検査です。この検査で腫瘍が認められた場合は、後日入院して腫瘍を切除する内視鏡手術が必要になります。1時間弱で終わる小手術で、これにより早期がんか進行がんかを判定します。早期がんの場合は内視鏡手術や、再発予防薬の膀胱注入で対処可能ですが、進行がんの場合は膀胱を摘出するような大手術や、抗がん剤の治療が必要になります。

 近年、体に優しいロボット手術が保険適応となりました。また2018年にノーベル賞を受賞された本庶先生が発見した免疫療法も膀胱がんに対して認可され、進行がんでも治療の選択肢が広がってきています。

 膀胱がんは中高年の男性に多い病気です。膀胱がんの大きな原因の一つとして、タバコがあげられます。愛煙家の方で、市民検診や職場の健康診断の尿検査で尿潜血などの異常が指摘されるようであれば、放置せずに早めに泌尿器科を受診することをおすすめします。

新東京病院 泌尿器科部長 新美 文彩 先生

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