●医療最前線ドクターリポート192 |
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歯科医療を支えるさまざまな材料 日本大学松戸歯学部は歯科学を「口腔科学(Oral Science)」と捉え、医学の一分科としての教育を展開。最前線で活躍する歯科・医科のスペシャリストに、医療現場の現在と未来について連載でリポートしてもらう。 日本大学松戸歯学部 歯科生体材料学講座教授
谷本 安浩 先生 |
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前々月号から、全3回で歯科治療に使われる「歯科材料」のトピックスについて紹介しています。 歯科材料の素材 前月号までにお話しましたように、歯科治療において詰め物や被せ物(インレー・クラウン)、入れ歯(義歯)、人工歯根(インプラント)や矯正装置などに様々な材料が用いられています。 ノンメタル治療とは そこで現在、審美性を重視し、金属アレルギーを考慮する場合には、金属を用いない歯科治療(ノンメタル治療、またはメタルフリー治療とも言います)が行なわれています。
これらの素材は、金属に比べて見た目(審美性)が良く、また金属アレルギーの心配もありません。しかし、それぞれ材料によって良いところとそうでないところがあります(表1)。 表1:金属と比較したCAD / CAM用素材の特徴 入れ歯にも これら以外のノンメタル治療の歯科材料として、金属の留め具の代わりにプラスチックで製作する部分入れ歯(ノンメタルクラスプデンチャー)もあります(写真2)。
全3回にわたって歯科材料について紹介しましたが、私たちには個性があるのと同じで、歯科材料にもいろいろな素材があり、それぞれ性質が異なります。皆さんが歯科材料を無理なく口腔内に受け入れることができるよう、今後も歯科材料の特徴を活かした研究開発に力を注いでいきたいと考えています。 |
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■日本大学松戸歯学部庶務課 電話047・360・9567 |