芸術性を高めた、アートな植物の展示 千葉市
2022年4月から大規模改修工事のため休館していた「千葉市花の美術館」が今年3月29日、「BOTANICA MUSEUM」としてリニューアルオープンした。
今回のリニューアルでは、世界的に活躍するフラワーアーティストのHIKARU SEINO氏が全面プロデュースを手がけ、芸術性を高めた植物の展示や体験型コンテンツが楽しめる施設として生まれ変わった。週末と祝日はナイトミュージアムも開催され、夜の「BOTANICA MUSEUM」は、昼間とは違う幻想的な空間が広がる。
季節の花々が植えられている中、人工的な大きな青リンゴが一つ。見る人に様々なインスピレーションを与え、その先への期待感が高まる。
館内では五感で楽しめる空間演出が施されていて、季節ごとのアロマが炊かれている。取材日はウッディな香りで、思わず深呼吸した。足を進めると、まずはまるで水中にいるかのような波のゆらめきに包まれた「MIRACLE TREE」。さらにちょっと不気味な足の生えた「BOTANICALIEN」や、地から天へと這い上がる「MOSSMOSS」、森のざわめきなどの音を可視化したという「BOTA Hz」などが続く。
どの作品も二次元バーコードがあり情報はそこから入手出来るが、自分だけの独自解釈で先へ進むのもおすすめ。未知なるものへの興味がこの世界の想像をより広げてくれる。温室の中では滝が流れ、南国の植物も咲き、外から見上げる温室自体もアート作品だ。
体感イベント(有料)として頭に花を生ける体験「HANANINGEN」や、様々なワークショップ「HANA ASOBI」など、インタラクティブなコンテンツも用意されている。来館の記念にはオリジナルステッカーや、センスの良いTシャツ、パーカーなどのアパレル商品も。
リニューアルオープンから約1年間は、特別料金で入館可能。昼夜の入館料の違いはあるが、自分の五感が研ぎ澄まされる雨の夜に、ひとり訪れてみるのも一興だ。月曜休館(祝日の場合は翌平日)。