歴博 第10回

歴博

海の帝国琉球-八重山・宮古・奄美からみた中世-

オヤケアカハチ像 石垣市大浜所在    八重山の長。琉球王府に抵抗したが、「戦艦百隻」に攻められ敗死した。

 沖縄島から遠く離れた、サンゴ礁の碧い海に浮かぶ島々-先島諸島。この呼び名は沖縄からみてもっと先という意味で、そこに住む地元の人たちは使いません。八重山・宮古がその地域の呼称です。

 八重山・宮古は現在沖縄県ですが、それは近世に琉球王国の領域だったからです。しかし、はじめからそうだったわけではありません。中世の八重山・宮古には、サンゴの石を積んで囲った独特の集落がありました。沖縄島ではみられない形態です。そこからは中国産の陶磁器が大量にみつかります。沖縄島ではあまりみつからないタイプもあり、中国と直接交易していたことがわかります。八重山・宮古は、沖縄島とは言葉も習俗も異なる文化圏だったのです。

 15世紀はじめに沖縄島を統一した琉球王国は、海洋貿易国家として繁栄しました。その一方で、琉球王国は周辺の島々に侵攻したのです。あまり知られていない帝国としての琉球の姿を、たくさんの陶磁器や絵画資料、重要文化財の梵鐘、国宝の文書などから描きます。歴史の見方を揺さぶる、そんな展示があなたを待っています。

■特集展示「海の帝国琉球-八重山・宮古・奄美からみた中世-」

▼会場:国立歴史民俗博物館(佐倉市城内町117)

▼会期:2021年3月16日(火)~5月9日(日)

9時30分~17時(入館は閉館30分前まで)

▽問:☎050・5541・8600(ハローダイヤル)

料金:一般600円