来て!見て!感じて!歴史が切り拓く未来 ☆ 歴博第8回「海を渡った漆器」

歴博

16世紀後半以降、大量の漆器が日本の特産品として海外に向けて輸出されました。西洋人の注文によって制作されたこれらの漆器は、西洋に由来する形態の家具調度に、日本独特の蒔絵(まきえ)や螺鈿(らでん)の装飾をほどこしたものでした。

艶やかに光る黒い塗装面に、重厚な黄金の輝きが映える蒔絵漆器、またエキゾチックな煌めきを放つ螺鈿漆器は、ヨーロッパの富裕層のあいだで評判となり、日本という東方の未知の国を象徴する物品として愛好されました。

歴博では、12月15日(火)から総合展示の第3展示室内で、特集展示「海を渡った漆器Ⅲ-輸出漆器の技法」を開催します。輸出漆器に用いられた技法にとくに焦点をあてて、蒔絵と螺鈿という伝統的な装飾技術が文化交流に果たした効果について考えます。

今回は、日本製の輸出漆器のほかに、蒔絵を模倣した「描金」技法による大きな衝立屛風(16年ぶりの公開)など中国製漆器も展示します。日本と中国の輸出漆器を比較してみるなど、日本の蒔絵の特長や、日本製の漆器の何が西洋人の心をとらえたかを考えてみてはいかがでしょうか。

▼第3展示室 特集展示 「もの」からみる近世「海を渡った漆器Ⅲ-輸出漆器の技法」。料金:一般600円。

▼会期:2020年12月15日(火)~2021年2月7日(日)。

▼会場:国立歴史民俗博物館(佐倉市城内町117)。

▼時間:9時30分~16時30分(入館は16時まで)。

▽問☎050・5541・8600(ハローダイヤル)。

サンクト・ペテルブルク風景図蒔絵プラーク 18~19世紀(国立歴史民俗博物館蔵)

花鳥螺鈿蒔絵瓶入箱(色絵磁器瓶付) 19世紀(国立歴史民俗博物館蔵)

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