フォトコラムこの日この瞬 ゲームの処方箋

5月16日、某大手ゲームメーカーが、いくつかの機関と共同でテレビゲームの活用法を研究するプロジェクトを発足した。その名も「ゲームの処方箋」。ゲームから人間が受ける感情や体調の影響を分析、科学的な検証結果を6月に開催される日本人間工学会で報告する。私が子どものころ、テレビゲームはなかった。ゲームといえば、人と人とがサイコロを振ったり、コマを動かしたり、顔の見える相手と楽しむものだった。 文化も文明も、人と人のふれあいを損なう方向では発展してほしくない。テレビゲームもインターネットを介し対戦相手と楽しむものがあるが、生身のふれあいがあるわけではない。かといってテレビゲーム自体が悪いわけではない。要は使い方。私の家では妻と二人でコントローラーを握り楽しむテレビゲームは、十分に夫婦のふれあいのツールとなっている。(文と写真/ライター志和浩司)

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