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発行日 毎月第1水曜日発行
更新日 2020年5月6日

トップニュース 2020年5

 

来て!見て!感じて!歴史が切り拓く未来☆歴博(れきはく)

私たちの暮らす千葉県には、国立歴史民俗博物館という、すぐれた博物館があります。今号から毎月連載で企画展示や研究の紹介、同館の魅力などをお伝えしていきます。どうぞお楽しみに。

第1回
「タイムスリップできる歴博″の楽しみ方」


「歴博(れきはく)」の愛称で親しまれている国立歴史民俗博物館は佐倉市にあります。約27万点の資料を収蔵し、その内約1万点を展示しています。

第1展示室「先史・古代」

人類が日本列島に出現した旧石器時代から中世の姿を見せはじめる10世紀について、精巧なレプリカ、復元模型などを多用して展示しています。当時のくらしを理解しやすいように工夫し、最新の研究成果を反映させ、昨年3月にリニューアルしました。

第2展示室「中世」

平安時代から安土桃山時代までの貴族、武士、庶民といったさまざまな立場の人々のくらしを紹介しています。


国立歴史民俗博物館(全景)

第3展示室「近世」

鎖国していた江戸時代の外交・通商関係などを紹介し、江戸の様子を伝える「江戸図屏風(複製)」を展示しています。江戸図屏風には、徳川家光が10カ所以上描かれているので、じっくり探してみるのもおすすめです。

第4展示室「民俗」

日本列島の特徴的な祭事儀礼や伝承・文化、生活にまつわる職人の技術などを紹介しています。

第5展示室「近代」

ペリーが来航し開国となった19世紀後半から1920年代までを紹介しています。

第6展示室「現代」

1931年の満州事変から戦後の高度成長期までを紹介しています。


第6展示室「戦後の生活革命」日本住宅公団団地実物大再現

この他、土器の破片を復元していく土器パズル″が出来る「たいけんれきはく」や、くずし字で自分の名前を書くなど手習い体験が出来る「寺子屋れきはく(第3展示室内)」もあり、体験することで歴史をより身近に感じることが出来ます。
歴博の良さはなにより、全国各地の重要な資料をレプリカや復元模型で、同じスペースで観賞出来ることです。これによって地域の比較が出来ますし、歴史の流れもわかりやすくなります。

また、博物館から徒歩約10分のところに建つ「くらしの植物苑」では、古くから日本人の生活文化を支えてきた植物がずらりと並び、年に4回伝統的な植物の企画展も開催していますので、ぜひ足を運んでみてください。

歴博はとても広い博物館ですので、決して、第1展示室から順に観覧する必要はありません。気になる時代から回ってみてください。単眼鏡をお持ちになれば、見逃しがちな小さな資料から新たな発見があるかもしれません。「歴史って難しそう・・・」。そんな方でも楽しめるかと思います。その時代や地域にタイムスリップしたような気持ちになっていただけたら幸いです。


第2展示室「王朝文化」の貴族の服装(復元)

※現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、臨時休館・休苑しています。最新情報は歴博ホームページをご確認ください。
●HPの「どこでもれきはく」では、休館中でも楽しめる歴博の様々な企画を紹介しています。
●「YouTube」で、企画展示や特集展示を動画で見ることが出来ます。
https://www.rekihaku.ac.jp


▽アクセス:京成本線「京成佐倉駅」下車徒歩約15分。またはバス約5分 (南口1番乗場から、ちばグリーンバス田町車庫行き乗車、「国立博物館入口」または「国立歴史民俗博物館」下車)。佐倉市城内町 117。
▽?03・5777・8600(ハローダイヤル)


おことわり

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、当県でも緊急事態宣言が発令され、公共施設の休館、イベントの中止、各種店舗の休業など、営業や開催状況に変更が生じています。掲載記事については、HPなどで最新の公式情報を確認してからお出掛けください。4月号で紹介の「ふなばし三番瀬海浜公園潮干狩り」は中止となりました。

 

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●京成バラ園

春バラ見頃

InstagramとFacebookでおうち時間充実

京成バラ園の春バラの見頃は5月上旬から6月上旬。現在、園内には1600品種1万株を超えるバラを中心に様々な樹木や草花が植栽されている。バラは系統別に植栽され、アーチ、スクリーン、パーゴラ、ポールなどで演出、美しいバラの魅力を伝えている。

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、開催予定だったローズフェスティバルや各種イベントは中止になった。「おうち時間」充実を願い、InstagramとFacebook公式アカウントから、同園のバラをはじめさまざまな情報を発信。今季の営業については臨時休業や営業時間の変更があるので、HPなどで確認を。


▽八千代市大和田新田755。駐車場あり。

▽公式WEBサイト:https://www.keiseirose.co.jp/garden/

▽ネット通販:https://ec.keiseirose.co.jp/


新品種「クー ドゥ クール」(11月撮影)

 

●黄金孟宗竹(おうごんもうそうちく)

えぐみの少ない
黄金たけのこ

四街道市


黄金たけのこを収穫した田代さん


 四街道市のNPO法人竹研究会理事長の田代武男さん(78)は、成田市に約一万坪の竹林を保有し、竹の研究に余念がない。国の天然記念物にも指定されていて大変珍しい「金明孟宗竹」、その突然変異を見逃さず育種に成功した「黄金孟宗竹」や緑地で一部が黄色の「銀明孟宗竹」などを栽培している。

さおの全てが黄金色の「黄金孟宗竹」はここにしかない大変貴重な竹で、田代さんが商標登録している。その黄金孟宗竹を昨年、四街道市物井に移植し、その貴重な竹から出来るタケノコが、今年ようやく育ってきた。「見た目は普通のタケノコと変わらないが、大きく成長しても、えぐみが少なく、柔らかいのが特長。竹の色素が黄色い分、えぐみが少ないのだと思う」と田代さん。収穫時期は、真竹のタケノコより早めだ。

「黄金たけのこ」の大量収穫までには後2、3年かかるとのことだが、「ブランドタケノコ」として四街道市の名物にしたいと、田代さんは意欲的だ。「黄金たけのこ」についての問い合わせは田代さんまで。

▽電話090・2328・0116。(田代さん)

 

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