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発行日 毎月第1水曜日発行
更新日 2020年2月5日

トップニュース 2020年2

メスキータ展 開催中
佐倉市立美術館
3月22日まで

佐倉市


《髭に手をやる自画像》1917年 木版
(c)photo:J&M Zweerts

 昨夏話題となった「メスキータ」とは誰か。

  2019年、この展覧会は東京で始まった。これまで日本ではほとんど紹介されることのなかった作家の日本における初めての回顧展にもかかわらず、各種メディアにも取り上げられ、異例のヒットとなった。この回顧展が佐倉市立美術館で開催されている。

  19 世紀末から 20 世紀はじめにかけてオランダで活躍したアーティスト。木版画、エッチング、リトグラフなどの各種版画から、染物や雑誌表紙のデザインまで多岐にわたる活動をする。

  中でも、白と黒とのコントラストとデザイン感覚あふれる理知的で明快な線により表現された木版画は、メスキータの作家としての評価を決定づけた。

  生前は、「オランダにおけるもっとも重要な版画家の一人」とされながら、ポルトガル系ユダヤ人の家系であったことから1944年ナチスに捕らえられ、アウシュヴィッツ強制収容所で殺害された。

▼会期:開催中〜3月22日(日)。月曜休館(ただし、2/24(月・休)は開館、2/25(火)は休館)。
▼開館時間:10 時〜18 時(入館は 17 時 30 分まで)。
▼観覧料:一般800(640)円/大学・高校生 600(480)円/小・中学生 400(320)円/未就学児無料。( )内は20 名以上の団体料金。 障害者手帳をお持ちの方とその介助者1名は無料。
▼主催:佐倉市立美術館。
▼後援:オランダ王国大使館。

【会期中のイベント】

▽ギャラリートーク:2 月 8 日(土)・3月21 日(土) 各日とも 14時〜。 担当学芸員による展示解説。
▽ボランティアによる対話型鑑賞会「ミテ・ハナソウ・カイ」:2月23 日(日)・3月22日(日)各日とも11時〜。
▽ミュージアムコンサート :2月16日(日)。 出演は松岡美里(ソプラノ)、高尾愛子(ピアノ)。 3 月 15 日(日)出演は股木裕美子(ピアノ)、門野剛士(フルート)、未定(チェロ)。各日とも 14時〜。協力/佐倉楽友協会。演奏者等は変更になる場合があります。
※イベント参加は予約不要、参加費無料。ただし、「メスキータ展」の観覧券が必要。
▽問 電話043・485・7851。佐倉市新町 210。「佐倉市立美術館」。(京成佐倉駅南口より 徒歩8分)。


《幻想的なイマジネーション:さまざまな人々》1925年頃 木版
(c)photo:J&M Zweerts



梅の香りに包まれて
成田の梅まつり
成田山公園
2月15日〜3月1日


成田山新勝寺の大本堂後方には約16万平方bの大庭園がある。そこには、平均樹齢50年を超す紅白の梅の古木が500本あり、まもなく恒例の梅まつりが開かれる。春の息吹を感じさせる紅、白梅の花が咲き、上品な香りが参詣者を楽しませる。

可憐な梅の花の下では野点のほか、民謡や筝、尺八、二胡、津軽三味線などの演奏会が催される。写真コンテストや観梅の投句コンテスト(兼題:梅)も行われるので、挑戦してみてはいかがか。

演奏会や野点などの催しは梅まつり会期中の土曜と日曜に開催《2月15日(土)、16日(日)、22日(土)、23日(日)、29日(土)、3月1日(日)※雨天中止》。表千家による野点は10時〜15時、公園内文殊の池上梅林(自由参加、先着順、定員に達し次第受付終了)。観梅の演奏会は公園内西洋庭園で11時〜、13時30分〜の一日2回。甘酒のふるまいは10時〜15時。

氷の彫刻展は3月1日(日)、大本堂前広場。草木染「華の集い展」は成田観光会館で会期2月23日(日)〜3月1日(日)9時〜17時。

問い合わせ 電話0476・22・2102(一般社団法人成田市観光協会)



 

 

市川まつり〜市川市〜
大浦ごぼう〜匝瑳市〜  
読者のお便り〜人やものへの感謝のメッセージ〜  

 

●市川市観光協会が選ぶイベント大賞2019

グランプリは「市川まつり」に決定!

市川市

 


左から観光協会の片岡会長、実行委員の篠原さん、石原さん

 

 市川市観光協会は先月24日、イベント大賞2019を発表。グランプリに輝いたのは「市川まつり」。実行委員会へ、表彰状と副賞のオリジナルのぼり旗が授与された。このイベント大賞は2018年から始まり、今回は2回目の開催。市民アンケートの集計結果で、大賞が決められる。

  「市川まつり」は、毎年10月の日曜に市川駅北口から京成市川真間駅周辺を会場に開催されるもので、昨年で15回目。特記すべきは、市川駅北口にある6つの商店会が主催していて、商店主らによる手作りのまつりであることだ。

  商店会が衰退化していく昨今、6商店会がまつりを通して共に築いてきた絆により、内容は毎回バージョンアップしている。当日は道路を一部歩行者天国にして、学生の吹奏楽団によるパレードや阿波おどりを見ることが出来る。

  会場内には5つのステージが設けられ、出演者総勢600名の市民による歌やダンス等パフォーマンスの発表の場となっている。沿道は、様々な商店が並び、特別価格で掘り出し物や美味しいものが並ぶ。10時から17時30分まで、実に10万人を動員。手作りで品が良く、市川らしいお祭りと、評されてきた。

  今回は千葉県の台風災害直後の開催となったため急遽募金箱を設置し、15万円以上を集め市長へ贈呈。実行委員事務局長の篠原武義さん(75)は、「これからも地域の活性化のため、協力して頑張っていきたい」と話している。

問 電話047・711・1142(市川市観光協会事務局)


 

●ご利益あり 勝ちごぼう

巨大な 大浦ごぼう

匝瑳市


「立派なごぼうが出来ました」と椎名晴子さん

 匝瑳市大浦地区で生産されている「大浦ごぼう」をご存知だろうか。大きなもので長さ1b、胴回り30a、重さ5`、中が空洞になっている巨大なごぼうのことだ。

  一捻り半ねじれているのが特徴で、洗って茹でてアクを抜いて3日がかりで甘辛く煮る。厚さ1〜2aの筒切りにして煮付けて盛り付ける。太いがとても柔らかく味わいがあるごぼうだ。現在の生産農家は大浦地区内の5軒で、匝瑳市の指定天然記念物にも指定されている。

  残念ながら一般には流通しておらず「成田山新勝寺」の参詣信徒のための精進料理としてのみ振る舞われる。現在10アールの畑で700本を丹精こめて大切に育て、品質の良いものだけを毎年12月2日に新勝寺に納めるしきたりだ。

  成田山新勝寺と大浦ごぼうの関わりは古く、伝説では天慶2年(939年)に平将門を討伐しようと兵をあげた藤原秀郷の酒宴に大浦ごぼうが供され、見事勝利を勝ちとり、「勝ちごぼう」として有名になった。

  大浦牛蒡保存組合の椎名大輔組合長の母で前組合長を努めた椎名晴子さん(74)は、「土の栄養分が吸い取られてしまい、連作障害が起きる。同じ畑を使っては5年に一度しか収穫できない。管理が大変だが、手をかけて一生懸命伝統を守っている。ごぼう作りが私の元気の源。今季は台風被害にあったが、新勝寺に納めることが出来てホッとしています」と語った。

  椎名家では、五代前のご先祖の忠四郎さんが江戸時代から新勝寺に納めるようになったとか。実物にお目にかかれることはまず難しいが、成田山新勝寺では、大浦ごぼうの実物大のレプリカが2本飾られている。実際の大きさを体感してみては。

●産業振興課商工観光室商工観光班 電話0479・73・0089。

 

●読者のお便り 「人やものへの感謝のメッセージ」

・散歩をしていると寒さに負けずに咲いている小さな花に生きる力を感じます。通勤の時は時間に追われて気づきませんでした。今は周りの人々や自然に感謝しています。(佐倉市・Yさん)

・大切な人を亡くした時、友が支えてくれました。言葉では言い表せないほど感謝しています。(白井市・Jさん)

・転職の際に履歴書の書き方や面接の心構えなどを指導してくれた職業訓練センターの方々に対して今でも感謝しています。就職ができたのでこれからも仕事を頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。(船橋市・Iさん)

・スマートフォンへ。離れている家族と毎日繋いでくれてありがとう。知らない場所にも安心して向かえます。私の小さな幸せをすぐに写真やメモに記録出来ます。あなたのお陰で私は今日も楽しく元気です。ありがとう。(市川市・Nさん)

・働きづめの毎日でしたが、何とか無事に定年を迎えられた事に感謝。前期高齢者となり4年。千葉を中心に神社巡りをしています。昨日現在、1226社に参拝しましたが、今後も続けていこうと思っています。(船橋市・Kさん)

・何と言っても、つれあいに感謝。3年前に心臓の手術をしておりその後「オンブニダッコ」の状態です。長い付き合いですが感謝、感謝です。(習志野市・Yさん)

・配達員の方へ。雨の日は新聞にビニールをかけてくれる。雨が降るか微妙な朝にもかけてくれる。その心遣いがうれしいです。(市川市・Nさん)

・娘が初めて子どもを産み、私にとって初めての孫を見せてもらうことが出来ました。離れて暮らしているのですぐには会えませんが、動画や写真を送ってもらい、うれしさを共有することが出来ます。元気な子供を産んでくれた娘に感謝、娘を大切にしてくれる婿に感謝、生まれてきてくれた赤ちゃんに感謝、そして、昔だったら考えられない通信機器の発達に感謝です。(四街道市・Cさん)

・昨日、私の教え子たちが、私が4月から教頭になったことをお祝いして会を開いてくれました。予想以上に皆がそれを喜んでくれて、感激しました。プレゼントまでいただいて感謝と同時にまだまだ元気に頑張らなければという気持ちになりました。集まってくれた12人の教え子たち(もう50歳ですが)に感謝したいです。ありがとうございました。(船橋市・Sさん)

・今、感謝していることは足腰です。私は年末から腰椎後縦靭帯骨化という難病で病院にいました。ブロック注射をして少しだけ改善しました。そんな状態でも、私の足腰は、なんとかトイレには歩けて行けるようになりました。動けなくなって初めて足腰のありがたみが分かりました。(浜松市・Nさん)

・カメラに感謝!常に手元にあり、自分や家族、周囲の出来事を記録してきました。フイルムからデジタルになりましたが、全て大切な財産です。今はスマホのカメラも使っていますが、現在のメインの被写体は「孫」です。(佐倉市・Aさん)

・2019年、千葉は天災に多く見舞われた年でした。千葉在住ということで、たくさんの人に心配していただきました。今年は、恩返しできればと思っています。(船橋市・Wさん)

・年々、新年の賀状がおっくうになっていますが
それでも手書きでいただくとうれしいものです。これからも感謝の気持ちを込めて、書き続けたいと思います。(船橋市・Rさん)