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発行日 毎月第1水曜日発行
更新日 2019年10月2日

トップニュース 2019年10

 

対明石竜太郎 陶芸展

「碧光彩」の大作を展示
 18日から 八千代市


自然への畏敬を込めた作品「命の海」(H46×W66×D42)

 陶芸家、明石竜太郎さん(48)の個展が八千代市村上の茶房「古久」で18日から始まる。

 今回の展示は美術館などを対象としたニューヨークの世界的美術商、マービスギャラリーからの要請で制作された大作8点。独自の「碧光彩(へきこうさい)」という技法を用い、プラチナの輝きのすき間から碧(へき=青や緑色)の色合いが垣間見え、不思議な魅力を醸している。販売はなく、作品が海を渡る前のお披露目会だ。

 「命の海」と題された作品には無数の海中の生物が描かれている。これは東日本大震災の折、幼かった明石さんの子どもが、不安から保育園に行きたがらず、魚などを毎日1個ずつ描くことを約束、それらを結集して一つの作品に仕上げたもの。

 「金銀プラチナの輝きを、やすりなどではぎ落し、その向こうにある緑や自然などこそが、真に価値あるものだというメッセージを込めた」と語る明石さん。

 明石さんは愛知県立芸術大学陶磁科大学院出身。日本陶芸展など多くの公募展での評価も高い。シード(種)など、生命力に溢れ、命を内在するものを主なテーマとし、高度なテクニックを用いて、プリミティブでいながら、洗練されたモダンな造形が特徴。日本工学院デザインカレッジ講師。

▽会期:10月18日(金)〜20日(日)、 11時〜16時。茶房「古久」2階。八千代市村上1533。▽問 電話047・486・4649。


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