ふれあい あごら

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21世紀を生きる青少年のために
ライフスキル教育のワークショップ


人生を豊かにする能力

 アメリカ発の「ライフスキル教育」をご存じだろうか。子供たちが困難な場面に直面した際の対処方法や、心構えを具体的に伝えるものだ。このライフスキル教育に関する教師向け研修が、7月30日31日の2日間、市川市立八幡小学校を会場に開催された。

  受講生は市内の小学校に勤務する若手の教諭42名。この研修はワークショップ形式によるもので、2日間で受講した先生自身が、変化していくと評判のプログラムである。座学中心の研修がほとんどの中で、ワークショップ形式は各校の校長先生方からも大変期待されている。

  本プログラムはライフスキル教育を通して、学習と学校生活をより活性化させるための指導スキルの向上や、教室ですぐに使える教材の紹介等、実践的な研修会である。市内では第4中学、第6中学につぐもので、本年で3年目となり、初の小学校開催、教材も小学生バージョンを使用した。
本来一人につき1万6000円程度かかる経費を、ライオンズクラブの厚意により、全てが補助され、実質無料で受けることができるのは魅力的だろう。

  講師はNPO法人青少年育成フォーラム(Jyid)がライオンズクラブの委託を受け養成しており、現在全国に9名しか存在しない。夏休み中、その9名の講師は全国を飛び回り、プログラムを実施しているのが現状だ。本来子供たちに受けてもらいたいのであるが、年間のプログラム実施が困難であることから、子供たちに影響の大きい先生方に受講して知ってもらい、間接的に子供たちに影響を与えたいとの趣旨から、教員向け研修となった。

  昨年受講の教師の声としては、「最初はあまり気が進まなかったが、校長先生からの要請で参加した。とても充実した中身の濃い2日間となり、新学期から生徒たちに生かしていきたい」「多くの気づきがあった。このプログラムで学んだことを、自分の学級運営やよりわかりやすい授業作りとして、活用していきたい。新学期が楽しみです」など、評価が高い。

  子どもたちを取り囲む環境は、いじめ、虐待、不登校など深刻な課題が多い。また、全国的に40代の中堅教師が極端に少ない中、積極的に道を切り拓くための考え方や手法は、子どもに限らず大人にとっても知っておくべき学びといえる。

  参加した教師たちの活躍に期待すると共に、ライオンズクラブの青少年育成活動の継続支援にも期待したい。尚ライオンズクラブクエスト委員会では、幼稚園での開催を募集中。

問い合わせは 電話047・711・5708 市川北ライオンズクラブ 石原みさ子まで。

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