●医療最前線ドクターリポート177

最先端の歯科治療を患者さんに提供するために

日本大学松戸歯学部は歯科学を「口腔科学(Oral Science)」と捉え、医学の一分科としての教育を展開。最前線で活躍する歯科・医科のスペシャリストに、医療現場の現在と未来について連載でリポートしてもらう。

日本大学松戸歯学部 先端歯科治療学講座
教授 辻本 恭久 先生

マイクロスコープ特診外来

 日本大学松戸歯学部付属病院ではHPにてご案内していますが、2016年1月1日よりマイクロスコープ特診外来がスタートしました。先端歯科治療の一つであるマイクロスコープを使用しての歯科治療は、欧米では1990年代から始まり、本学では1998年より歯内療法科で行ってきました。

  現在の病院となった2006年から、日本の歯科大学ではトップクラスの台数のマイクロスコープを導入し、患者さんの治療に役立ててきました。
マイクロスコープを使用しての歯科治療には特殊な技術と機器が必要になります。マイクロスコープ特診外来では、日本顕微鏡歯科学会認定指導医の資格を持ち、マイクロスコープ歯科治療の技術的に優れた保存専門医、補綴専門医が中心となって総合的な治療を行います。

  現在、歯内療法科においてもマイクロスコープを併用した歯科治療を行っていますが、特に通常の治療での回復が困難と思われる症例、また総合的な包括治療症例をご希望の方をご紹介頂くことで地域医療のお手伝いをさせて頂くことを目的にしております。

  なお、マイクロスコープ特診外来は紹介状を基本とした事前の完全予約制で、治療はすべて保険外診療となりますことをご了承ください。マイクロスコープ特診外来を受信希望の患者さんは、かかりつけ医にて紹介状を依頼していただき、お電話にてご予約をお取りください。なお、完全予約制で保険外診療となります。

  HPでもご案内していますが診療実績の一部を掲載させていただきます(付属病院HPより引用)。


マイクロスコープ

 

【症例1】
根の先に出てしまって痛みが続いているような症例でも、マイクロスコープで先端を確認して、特殊な器具を使用して除去することにより治癒が期待できます。(左が術前、右が術後)


【症例2】
根の先の骨が溶けてしまっているケースでも、マイクロスコープを使用して内部をよく観察して治療を行うことによって、骨再生が期待できることもあります。(左が術前、右が術後)
■日本大学松戸歯学部庶務課 電話047・360・9567
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