発行エリア 市川・浦安・船橋・習志野・鎌ヶ谷・八千代・佐倉・白井・成田・印西・酒々井・富里・栄の13市町
発行日 毎月第1水曜日発行
更新日 2018年2月7日

トップニュース 2018年2月号

温暖な気候の南房総では県花「菜の花」が開花し、ひと足早い春の訪れを告げている。鴨川シーワールドの「花祭り2018」では、園内に2万本超の「菜の花」が咲き誇り、鮮やかな黄色と、太平洋の爽快な青色のコントラストが、まさにインスタ映えする光景だ。

3月3日(土)、4日(日)はストライダーエンジョイカップ「第3回 鴨川シーワールドステージ」を開催。「ストライダー」を使用し、2歳〜5歳(未就学児)までがエントリーできる世界最年少のレースイベントで、会場は菜の花があしらわれた特設コース。

イベントに参加した選手本人は鴨川シーワールドへの入園は無料、応援の家族は通常料金の半額で入園できる。その他にも、バイキングレストランの割引などの優待サービスがついている。参加料金2500円。予約は2月9日まで。詳しくはストライダーエンジョイカップホームページ。
http://strider-enjoycup.runandbike.jp/

▼「鴨川シーワールド」入園料:大人(高校生を含む)2800円、小人(4歳〜中学生)1400円、学生割引(高校生・大学生・専門学校生)2200円。*65歳以上2100円(学生・65歳以上は要証明書)。
▽アクセス:館山自動車道、君津ICより約35km。
鴨川市東町1464-18。
▽問い合わせ 電話 04・7093・4803(鴨川シーワールド)

http://www.kamogawa-seaworld.jp/

 

 

 

Art Collection+ 鋳造の新世界〜市川市〜 
誕生!ロシア出身女剣士〜千葉市〜 
ダンスパフォーマンス〜市川市〜 

●Art Collection+  鋳造の新世界

現代作家 西岡美千代と県美の収蔵作家たち

3月4日まで 入館無料  千葉県立美術館

千葉市


西岡美千代さんと作品。手前「うつろう」。奥「浮―ざわめき―」。

 鋳金作家、西岡美千代さん(36)の10年間の集大成ともいえる作品展が県立美術館で開催されている。アルミニウムを多用した作品群は、金属独特の重く冷たいイメージとはかけ離れた新しい世界を感じることができる。

  東京芸術大学大学院美術研究科鋳金専攻の修了制作「浮―ざわめき―」(2007)では、水中に潜った時に上を見上げた時の水のイメージを具現化した。音が遮断された中で感じる恐怖感、重力から解放された空間の心地良さを表現。「うつろう」(2015)では、海上に浮かんだ時、水と一体化する浮遊感を表した。

  「floating world」(2015)では、水中のサンゴ礁が海面に反射し、天地に同様の風景が広がる様を表わしている。西岡さん自身が沖縄の海で体験したことが作品のモチーフとなっている。直感的に感じたままを落とし込んだ作品を通じて、鑑賞者もその感覚を疑似体験できる。効果的なライティングによる陰影の面白さにも注目したい。

  四街道市で実家が営む酪農に従事しながら創作活動に勤しむ西岡さん。最新作の「侵食」(2017)では、牧草ロールについた苔を食するナメクジが這いまわる様を人間の欲望に重ね合わせ、やがてむしばまれ崩壊していく様を表現した。

  「金属を溶解する工程が楽しい。その作品によって空間を支配する感覚も味わえる」子どものころから親しんだ酪農を通じ、死を必然のものとして意識してきたことから、作品にも生と死の境界線の曖昧さが感じられる。「西岡さんの作品を通じ、感覚的に共感できる楽しさを味わってほしい」と同館の渡辺修一副館長。

  同時展示に県美の収蔵作品、津田信夫(現佐倉市)や香取秀真(現印西市)など地元の作家を含む8点を展示。また、4月15日まで開催中の「北詰コレクション メタルアートの世界U―メタルアートの匠と技―」(入場料=一般300円)では、大正から昭和にかけての名品が勢揃い。併せて楽しんでみては。

  入館無料、月曜休館。(月曜が祝日の場合は開館、翌日休館)。開館時間9時〜16時30分。
〇「千葉県立美術館」千葉市中央区中央港1-10-1。電話 043・242・8311。

 

●誕生!ロシア出身女剣士

市川の剣道場で国際交流

「剣道で、心を鍛えたい」エレーナさん

市川市


 「エイ、ヤー、トォ、小手、面、胴、突き?」剣道の稽古前、指導者の号令で全員が気合いを入れる。ここは市川市立柏井小体育館。土曜の夕方、同市剣道連盟柏井剣志会では幼児から大人まで総勢約40名が集まって稽古に励む。その中に一際目立つ白い胴着、白い袴姿の女性が一人。彼女の名前はウシャコバ・エレーナさん(36)、ロシア、サンクトペテルブルクからの留学生だ。

  剣道は全くの初心者。昨年10月、柏井剣志会主催の少年剣道錬成大会を見学し、間近で試合や形の演武を見たことがきっかけで入門を申し出た。県内で国際交流活動をしている柏井剣志会のメンバーが紹介した。

  稽古日、先生から着衣の重要性の指導を受けた。胴着と袴は中古のものを貸与され、ロシア語が話せる会員やお世話してくれる保護者らに助けられ、何とか自分で着替えられるようになった。また、誕生日プレゼントでもらった名前入りの竹刀は、毎回持ち帰り、北習志野のホームステイ先でも素振りを欠かさない。

  「心を鍛えたい。初めて剣道を見たとき、私にピッタリだと確信した。他のスポーツでは身体を鍛えることはできるが心を鍛えるなら剣道だと思った」とエレーナさん。真面目な態度に、錬士7段で指導者の内海昭先生(75)は「体幹がしっかりしていて筋が良い。将来が楽しみだ」と期待されている。

  4月から、水戸の専門学校で介護を学ぶ。水戸から土日曜一泊で市川に通いながら、稽古を続ける予定だ。そんなエレーナさんの気持ちを受けて、柏井剣志会ではメンバー間での一泊ホームステイの受け入れを準備中だ。

  帰ろうとするエレーナさんに、子供たちが「パカパカ」(ロシア語で、さようならの意味)と声をかけた。剣道を通した国際交流は明らかに日本とロシアの距離を縮めている。現在、柏井剣志会では会員を募集中。

〇問い合わせ 電話080・3487・2372(安田さん)

 

新連載 The Wide view

性感染症をわかりやすく
『レッドリボン ダンスパフォーマンス』
市川市文化会館 10日 
入場無料

市川市

 

若いまなざしで地域の魅力、元気を伝えます!
学生記者 宮アひとみ(和洋女子大学3年)


レッドリボンダンスパフォーマンスに参加する
和洋女子大ダンスサークルCrazy Girl

 

 市川エイズ等STD(性感染症)対策推進協議会主催の『レッドリボン ダンスパフォーマンス』が2月10日、市川市文化会館で開催される。

  発表会は『エイズ等性感染症予防啓発キャンペーン』として毎年開催されており、3部構成で1部は講演会、2部はダンス発表会、3部はゲストによるダンスパフォーマンスとなっている。昨年はダンスパフォーマンスの参加者と一般来場者、合わせて913人が講演会に参加し、大変盛況であった。

  今年は「私たちの人生を守るために〜思春期の心と性を知って、性感染症を予防しよう〜」をテーマに東京医療保健大学准教授の渡會睦子(わたらいむつこ)氏を招いての講演会が行われる。

  また、会全体が学生生徒で進んでいく特色がある。司会進行は和洋女子大学放送研究部、市内・中高大学生の7チームがいろいろなジャンルのダンスでそれぞれのチームの個性を活かし会場を盛り上げることになっている。

  市川市が2017年度に市川市eモニター制度で行った『エイズなどの性感染症に関するアンケート』では、「性感染症について知りたいことはあるか」という質問に対して「感染経路・予防方法を知りたい」と回答した人が5割以上と多かった。このような結果を踏まえ、協議会事務局の担当者は「このイベントでは自分の体を守るために正しい知識を身につけて欲しい」と語った。

入場無料。12時30分開演。会場は市川市文化会館大ホール。
〇問い合わせ 電話 047・712・8642(市川市保健医療課)