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発行日 毎月第1水曜日発行
更新日 2017年11月1日

トップニュース 2017年11月号

チバデアート!

芸術の秋&秋の千葉を満喫
無料巡回バスを運行
5つの美術館を結ぶ


フェリーチェ・ベアト《役人と従者》鶏卵紙 DIC川村記念美術館蔵

 

千葉・佐倉・成田にある5つの美術館を巡る
初めての共同企画で、
アートを媒介に地域の観光振興を目指す。

無料巡回バスは11月の8日間運行。

千葉北総地域の5つの美術館は、文化庁の「平成29年度地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」の助成を受け、アートを媒介とする地域の魅力を発信する「CHIBA DE ART!」の活動を展開している。

11月の週末と祝日を中心に、無料巡回バスを8日間運行、5つの美術館を結ぶ。コースは佐倉・成田巡回コースと千葉・佐倉巡回コースの2つ。参加するのは以下の5館。この機会に、芸術の秋を満喫してはどうだろう。(時刻表下記をクリック)


■DIC川村記念美術館
 「フェリーチェ・ベアトの写真 人物・風景と日本の洋画」(12/3まで)。幕末から明治にかけて日本を撮影したベアトの写真180点を初公開。9時30分〜17時(最終入館は16時30分)月曜休館、祝日の場合はその翌日。
http://kawamura-museum.dic.co.jp/

〇佐倉市坂戸631。電話050・5541・8600(ハローダイヤル)。

■成田山書道美術館
「生誕180年 日下部鳴鶴展」(〜12/17まで)。11/18・19 の2日間は無料開館。鳴鶴は近代日本の書における最も重要な存在。9時〜16時(最終入館は15時30分)月曜休館、祝日の場合はその翌日。
http://www.naritashodo.jp/
〇成田市成田640(成田山公園内)。電話0476・24・0774。

■千葉県立美術館
 「Art  Collection」(1/14まで)。浅井忠、深沢幸雄らの収蔵作品。9時〜16時30分。月曜休館、祝日の場合はその翌日。
〇千葉市中央区中央港1-10-1。電話043・242・8311。
https://www.chiba-muse.or.jp/ART/

■千葉市美術館
 「没後70年 北野恒富展」(11/3〜12/17)。「画壇の悪魔派」と呼ばれた日本画家の女性の内面表現を追求した作品。10時〜18時、金・土曜は20時まで。11月6日、27日、12月4日は休館。
http://www.ccma-net.jp/
〇千葉市中央区中央3-10-8。電話043・221・2311。

■佐倉市立美術館
 「自転車の世紀展」(12/17)まで)。自転車が生み出されて200年。自転車の歴史や芸術、未来を紹介。10時〜18時。月曜休館、祝日の場合はその翌日。
http://www.city.sakura.lg.jp/sakura/museum/
〇佐倉市新町210。電話043・485・7851。



手作りパンとお菓子で評判〜四街道市〜 
出来立てビールと南極観測船見学ツアー〜船橋町〜 
成田山公園紅葉まつり〜成田市〜 

●障がい者が明るく働く店  手作りパンとお菓子で評判

コミ店(こみせ)こっぺ 
四街道市役所で出張販売

四街道市


左から、但田さん、谷嶋さん

 障がいがあっても一緒に働ける職場づくりを目指して、パンと菓子の工房「めぐみや」を立ち上げたのは谷嶋みなさん(55)。拠点となる販売場所は同市大日にある民家を改装した「コミ店こっぺ」。パンや総菜などは谷嶋さんが作っている。

 菓子作り担当の二人は共に身体に障がいがあるが、そのうちの一人は障害者手帳を持っていない。彼女の作る人気和菓子「くるみ焼き」(130円)は四街道市のふるさと納税の返礼品としても登録されていて、納税者に喜ばれ、働く励みにもなっているそうだ。

 また、同店の一角では介助家族の負担軽減のために地域生活支援事業・日中一時支援事業所も開設している。身体障害、知的障害、精神障害の女性が主たる対象者で利用者を募っている。

 「コミ店こっぺ」は毎週水曜の11時半から13時半まで、手作りパンとお菓子を持って四街道市役所の食堂で出張販売を行っている。販売商品は菓子パン、調理パン、焼き菓子、総菜など約30種類。人気はプリンパン&アーモンド(120円)や鶏唐揚(150円)で、おいしいと評判だ。

 販売担当は笑顔が魅力の但田絵美さん(30)。顔なじみのお客様が来ると顔がほころぶ。「お客様との会話が楽しい」と但田さん。「障がいを持っていてもやりがいを感じ、皆が生き生きと働いているということを一人でも多くの方に知ってもらいたい」と谷嶋さんは話す。

営業時間は10時30分から18時。水・土・日曜と祝祭日定休。
「コミ店こっぺ」/四街道市大日70-4。
電話070・5360・9299。

 

●出来立てビールと南極観測船見学ツアー 「SHIRASE5002」&「黒ラベル」のコラボレーションツアー

サッポロビール千葉工場

船橋市


1983年から25年の間、南極観測を担ってきた初代しらせが08年に退役し、当時の姿を保ちつつ2010年から船橋市の京葉埠頭に係留されていることをご存じだろうか。現在は一般財団法人WNI気象文化創造センターが所有し、その偉業を伝えている。

 全長134メートル、幅28メートル。目の前で見るとその大きさに圧倒される。実際に乗船してみると、スタッフの丁寧な説明で、南極が身近な場所に感じられ、理解が深まる。同センターが「チャレンジングSHIRASE」という無料乗船体験会を年間5回開催しているが、もっと気軽に体験してもらいたいと企画されたのが、隣接するサッポロビール千葉工場の『南極観測船 「SHIRASE5002」&「黒ラベル」のコラボレーションツアー』だ。

同ツアーは16年2月から定期的に開催されていたが、今年6月に開催日と回数を増やしプライスダウンして、より利用しやすくなったと好評。

船内見学と黒ラベルツアーで所要時間は約2時間。ビール工場で製造工程や美味しさの秘密などを学んだ後は、試飲の出来立て生ビールで喉を潤す。これからの季節、天候が良ければ試飲会場から富士山も見られるという。

「全国からたくさんのお客様が来場してくださいます。これからも観光と地域の活性化のために様々なプランを考えていきたい」と同社の柬理代志秋さん。貴重な乗船体験としらせを眺めながらの出来立てビールの一杯はまた格別だ。ぜひ味わってほしい。

■『南極観測船「SHIRASE5002」&「黒ラベル」のコラボレーションツアー』
▽開催日時=毎週水曜、木曜、日曜。11時、13時、15時の一日3回。集合場所=サッポロビール千葉工場ビール園バス発着所。船橋市高瀬町2番。料金(係船維持費含む・消費税込)=大人1000円。中学生以上600円、小学生以下無料。電話047・437・3591。

〇WEB予約はhttp://www.sapporobeer.jp/brewery/chiba/kengaku/

 

●成田山公園紅葉まつり

まもなく見頃 11月 11日(土)〜26日(日)

成田市

成田山新勝寺大本堂の奥に広がる16万5千平方bの成田山公園は駅から歩いて行ける本格的な紅葉の名所だ。モミジやクヌギ、ナラ、イチョウなど250本の樹木が今月半ばから12月上旬にかけて赤や黄色に色づく。

 期間中の各土・日・祝日の10時〜15時は茶会が、園内の浮御堂では筝や二胡の演奏会が開かれる。18日、19日は成田山書道美術館で「クラフト展―手仕事いろいろ―」「世界と日本の大昆虫展」を開催。JR、京成成田駅から徒歩10分。

〇成田市観光協会 電話0476・24・3198。