発行エリア 市川・浦安・船橋・習志野・鎌ヶ谷・八千代・佐倉・白井・成田・印西・酒々井・富里・栄の13市町
発行日 毎月第1水曜日発行
更新日 2016年12月7日

トップニュース 2016年12月号

 

世界最高齢アイアンマン!
アイアンマンワールドチャンピオンシップ2016
83歳でついに完走!

稲田 弘(ひろむ)さん

八千代市


表彰台でトロフィーを掲げる稲田さん。中には腕時計などの賞品が入っている

 

 ハワイ島で10月8日に開催されたアイアンマンワールドチャンピオンシップ2016の80歳以上の部で見事完走した八千代市在住の稲田弘さん(84)。トータル16時間49分12秒のタイムでゴールした。70歳でトライアスロンを始め、かねてから念願だった世界最高齢アイアンマンの頂上に燦然と輝く、正にレジェンドとなった瞬間だ。


真夜中のゴールの瞬間

 アイアンマンレースとは、水泳3,8キロ、自転車180キロ、マラソン42・195キロ、総競技距離226キロを走る過酷な競技だ。稲田さんは12年の大会時80歳以上の部で完走し、世界チャンピオンに輝いた経歴を持つ。

 昨年も同レースに参加。完走したが、惜しくも5秒遅れで無念の失格を喫する。ルール変更で制限時間が前年の17時間から10分短縮されていたからだ。稲田さんは「自身の体調管理の甘さが原因だった」とその悔しさをバネに一年間トレーニングに励んできた。

 世界中から注目が集まる中「死んでもゴールしないと日本に帰れない」という決死の覚悟で自分の体と対話しながらレースに臨んだという。結果、見事に優勝を勝ち取った。

 「一番つらかったのは自転車。だが、ワクワク楽しめたのも自転車。向かい風の中での走行は大変だったが風を切って走るのは爽快だった。180キロの走行後はマラソンが短く感じられた」と話す稲田さんには余裕すら感じられる。

 日頃からしっかり睡眠をとり体調管理に留意し、週4日「稲毛インターナショナルトライアスロンクラブ」で若手アスリートとともに同じメニューのトレーニングをこなす。自転車では一日おきに片道100`を走り込む。土曜は150キロの距離の、養老渓谷まで往復するという。6月に腰を痛め、8月まで練習ができなかった中での優勝は驚異に値する。 

 厳しい訓練を積み上げる中でさえ年齢とともに体力の衰えを感じる事があるが、エネルギーの補給方法などを自分なりに工夫し、技術面と精神面でそれをカバーしている。

 先月19日に84歳を迎えた稲田さんの次の目標は「85歳以上の部でのアイアンマン」。これは未だ誰も達成していない前人未到の領域だ。

「 誰も見たことがない風景をこの目で見てみたい」と稲田さん。これからもスーパーアスリート稲田さんに勇気をもらい、活躍を応援し続けていきたい。


東京五輪を目指す細田雄一選手(左)は「稲田さんは正にレジェンド。その姿勢に頭が下がります」

 


 

 


 

ハンドベル クリスマスコンサート〜佐倉市〜 
わたしたちのクリスマスコンサート2016〜八千代市〜  

●ハンドベルクリスマスコンサート

ストリート・オルガンの音色と共に

佐倉市

17日(土)14時〜
入場無料
佐倉市民音楽ホール

 佐倉市民音楽ホールで17日、少年少女ハンドベル教室に参加する市内の小学生20名によるクリスマスコンサートが開かれる。教室は同ホールが主催し、楽器を通じて子供たちに文化的な体験をしてもらうことを目的に月3回活動している。「楽器を丁寧に扱うことの大切さや協調性を学ぶことにより音色の美しさが際立つ」と指導者の鈴木未知子さん(30)。

 「間違えないようにしっかり、そして楽しく演奏したい」と意欲を語ってくれたのは5年生の岡村千夏さん(11)。ハンドベルはチームワークの良さが演奏の要。曲目はミッキーマウスマーチ、クリスマスソングメドレーなど。師走のひと時、子供たちの奏でるハンドベルの美しい音色に耳を傾け、慌ただしを忘れてゆったりとした時間を楽しんでみてはいかがか。

 コンサートの後半は同ホール所有のストリート・オルガンの演奏が行われる。ストリート・オルガンとはオルゴールのような仕組みで音が出る手回しオルガンのこと。「ブック」と呼ばれる穴の開いたカードを使って、手でハンドルを回して演奏する。

 館が所有する3台中1台は1898年製で日本にある手回しストリート・オルガンでは最大級のもの。月1回同ホールのロビーで演奏されているが、今回は2台を使って舞台で演奏されるので、普段とは違う音の響きが楽しめるはず。また、希望者には演奏体験も実施。貴重な機会をお見逃しなく。

〇佐倉市王子台一丁目16。
〇問い合わせ 電話 043・461・6221



 

●わたしたちのクリスマスコンサート2016

文化・芸術・わたしたちのまちづくり
「夏目漱石・E.グラナドス」没後100年を記念して(音楽と映像)

23日14時  勝田台文化ホール

八千代市

 

 八千代市勝田台文化センターホールで23日(金・祝)、「わたしたちのクリスマスコンサート」が開催される。「地域をつなぐコンサート」を標榜する「文化・芸術・わたしたちのまちづくり」(代表・飯塚千尋さん)主催で今年15周年を迎える。

 今回は生年没年とも同じという、日本の作家夏目漱石と、スペインの音楽家グラナドスの没後100年を記念したコンサート。

一見何の接点もないかに見える2人だが、実は2人は同じ町に滞在し、同じ街の空気を吸い、同じ音楽に触れていたというのだ。

 漱石の水彩画や俳句、グラナドスの曲に大きな影響を与えたゴヤの絵画、当時のロンドンやパリの画像なども楽しめる。「漱石にグラナドスを語らせ、漱石にゆかりの音楽でクリスマスを過ごそう!」との趣向。曲目は「スペイン舞曲よりアンダルーサ(グラナドス)」、「月の光(ドビュッシー)」のほか、おなじみのクリスマスソング「アベ・マリア」「おめでとうクリスマス」など。

出演は飯塚千尋(二期会会員sop.)、又吉康之(マドリッド王立音楽院卒Guit.)、齋藤渉(宇都宮大学卒Bar.)、岩撫智子(東京音楽大学卒Pf.)。

〇開催日時・会場:23日(金・祝)14時開演(13時40分開場)。勝田台文化センター3階ホール。
〇チケット:自由席前売り学生500円、一般2000円(当日券は各500円増。未就学児入場不可)。指定席一律2500円。

〇申し込み 電話 047・405・1558(事務局飯塚さん) 電話090・35627156(桑原さん)。