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発行日 毎月第1水曜日発行
更新日 2016年4月6日

トップニュース 2016年4月号

 

鼓童 交流公演
身体全体で感じる和太鼓の響き


八千代市出身
三浦康暉さん出演!


5月14日(土) 八千代市市民会館



八千代市出身の三浦康暉さん

 世界各国の舞台で活躍する、新潟県佐渡市の太鼓芸能集団「鼓童」の交流公演が八千代市市民会館大ホールで5月14日(土)開催される。同市での公演は今回で3回目。県立八千代高校「鼓組(こぐみ)」出身の三浦康暉さん(23)も出演する。

  今回は近い距離で和太鼓や和楽器の本物の音を体感できる公演だ。演奏のほか、観客も参加するワークショップも開催、太鼓の魅力を身近に体験できる公演となる。演目は三宅、大太鼓、屋台囃子など。和太鼓だけでなく笛や踊り、鳴り物など様々な楽器を使用する。

  今回の公演のリーダーは草洋介さんで、三浦さんを含む7名の演奏者が出演。草さんは主に太鼓、笛、踊りを担当。太鼓を通して鍛え上げられた肉体を生かした、力強い演目を得意とする。三浦さんは2013年に舞台に上がり、国内外での公演で着実に経験を積んできた。全身を使いパワフルに太鼓を打ち、昨年秋の交流公演ツアーから大太鼓打ちを務めている。

  創立35周年を迎える今年、サントリーホールで「鼓童創立35周年記念コンサート」を開催予定。オーケストラやダンスユニットとのコラボレーションなど、多種多様な舞台を予定している。5月には特別企画、鼓童プレミアムコンサート「坂東玉三郎がいざなう鼓童の世界」を東京芸術大学奏楽堂で開催する。


フィナーレで大太鼓を打つ三浦さん

*  *  *  *


■八千代市出身
三浦康暉さんへの一問一答

●他所での公演との違いは。
▼子どもの頃から慣れ親しんだ場所なのでやはり気合が入る。たしか幼稚園の発表会が初舞台。こんなに早く帰って来られるとは思わなかった。

●鼓童の魅力、見どころ聞き所は。
▼太鼓は振動もすごいので耳と目と皮膚、空気ごと感じてもらえれば。太鼓のワークショップがあるのでぜひ参加して。公演では大太鼓を叩くので、注目していただきたい。

●海外公演について
▼各国の素晴らしい劇場で公演できることを光栄に思います。オペラハウスや世界最高峰のオーケストラのホールなど、そこに立っているだけで湧き出てくるものがある。音楽は国境を越えると言うがまさにそのことを体感しています。

●家族はどのように応援してくれているか。
▼昨年は兄が実行委員長を務め、いつも母がチケット販売に協力してくれていて、感謝しています。

●将来の夢は。
▼東京オリンピックの開会式で太鼓を叩くこと。

●地元八千代市民、千葉県民へのメッセージ。
▼地元の皆さま、ぜひ劇場で鼓童の音を体感してください。凱旋公演ということで、今から楽しみに稽古を積んでおります。頑張ります!

■5月14日(土)18時30分開演。八千代市市民会館。チケット1階席3000円、2階席1500円。

電話 047・483・5111(八千代市市民会館)
http://www.kodo.or.jp/index_ja.html

写真提供:鼓童



 

 

〜縄文スピリット〜第12回佐倉竹林コンサート〜佐倉市〜 
チャレンジドオフィス〜市川市の場合〜  

●〜縄文スピリット〜


第12回 佐倉竹林コンサート
里山の自然と音楽芸術の融合

佐倉市

 

「香音天」の甲斐さんら
29日(祝・金)14時開演


 

 毎年恒例となっている、春の里山と音楽芸術の融合を分かち合うコンサート「佐倉竹林コンサート」が29日(金・祝)14時から天然音楽浴ハウス竹林広場で開かれる。鶯の声、竹林の笹のシャワーを浴びながら打楽器や横笛を楽しむ催しだ。

  演奏曲は「ハートの国から」、「こぎんの華」、そして縄文文化をイメージした曲「新縄文スピリット」。他に「バッハのアリオーソ」などの名曲も。

  出演は打楽器奏者の甲斐いつろうさん、横笛の甲斐カオンさん、キーボードの中ひろみさん。ゲストは津軽三味線の紺谷英和さん。甲斐さんが指導する癒しの竹笛教室の生徒さんやジャンベチームA―YOのメンバーも参加する。屋外の会場には手作りベンチがあるがクッション、簡易チェア、帽子、防寒、防虫の用意があると快適。農産物の販売もある。雨天の場合の会場は東泉寺。

  チケットは前売り2000円(中学生以下1000円)、当日2500円(中学生以下1500円)、5歳以下無料。会場=天然音楽浴ハウス竹林広場(佐倉市太田1389―2)。「佐倉南高校」バス停下車徒歩3分。

〇問い合わせ 電話 090・8342・2978

●「香音天」http://www2.odn.ne.jp/kai-kaon/

 

 


障害があっても働きたい人を応援

 

「チャレンジドオフィス」
心のバリアフリー市役所

市川市の場合


 「チャレンジドオフィス」という名称を、聞いたことがあるだろうか。千葉県庁内には「チャレンジドオフィスちば」、佐倉市役所内では「チャレンジドオフィスさくら」といい、役所内での職場の一つである。ここでは、自治体に採用された知的障害、精神障害を持った人々が非常勤の職員として働いている。

  意欲がありながら、なかなか一般就労に結び付かない障害者を県や市が一定期間採用し、役所内での業務を経験した後に、その職務経験を活かして、一般企業への就職へとつなぎ、障害者の自立促進を図っているのだ。

  「チャレンジドオフィスいちかわ」は2011年に開設され、今年で5年目を迎える。定員5名、任期3年の有期雇用で、市役所本庁舎内に4名、市立の特別支援学校に1名配置されている。

  週30時間勤務の主な業務内容は役所内各課から依頼のあった文書封入、宛名はり、判子押印、資料組み、シュレッダー作業、会場設営、花壇の手入れ等。学校勤務の場合は印刷、教材作り、授業の準備や後片付け、校庭の草取り、植物等への水やりなど、施設管理補助業務を行っている。

  どちらの場合も就労指導員がつき、仕事への取り組み姿勢や業務への責任感など、社会人として必要なマナーや心構えを中心に、指導をしている。

  市役所で働いた経歴が好印象を与える影響もあって、この4年間に12人の方が一般企業へと巣立っていった。成果は大きい。

  障害者の雇用は法改正によって法定雇用率が引き上げられたことから、徐々に拡大されてきた。しかしながら、せっかく就職した会社を数カ月で退職してしまうケースもよく聞く。就職した後は、継続のためのフォロー、つまり職場定着支援が大切なのだ。市川市では障害者就労支援センター「アクセス」が、その役割を担っており、新しい職場に行って様子をみたり、会社側に本人の特性を生かした指導について助言したりと、連携をとっているのである。

  「チャレンジドオフィス」の取組み、県内の開設はまだ少ないが“一億総活躍”の実現にむけて、障害のある人もない人も共に働く街づくりに、大いに期待したい。