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発行日 毎月第1水曜日発行
更新日 2015年10月7日

トップニュース 2015年10月号

 

満員御礼!
来年5月には300回

念々寄席

寺が伝統文化を下支え  地域に笑いと幸せを届けて25年余

次回は15日 木戸銭300円

船橋市 大念寺


大島住職を囲んで菊之丞師匠(右)と朝也さん

 船橋市馬込沢にある浄土宗の寺、大念寺(大島明住職)では25年余りの間、毎月欠かさず「念々寄席」が開催されている。極めて稀な地域寄席として全国的にも有名で、身近に落語を感じられる贅沢な落語会として、通には知られた存在だ。先月17日、大雨にもかかわらず、地元だけでなく、遠方から訪れた100人近くの観客で会場は熱気に包まれた。

 寄席の会場は花に囲まれた寺の本堂だ。本尊に見守られ、オープニングはリーベ・フラウの爽やかな女声コーラスで始まる。抒情歌や童謡、クラシックなど、季節を感じられる楽曲に心が和む。

  続いてご常連の真打、古今亭菊之丞師匠の登壇。
二つ目の頃から念々寄席に出演して芸を磨いた菊之丞師匠、今や超売れっ子の若手花形落語家だ。あらゆる賞を総なめにし、先ごろはNHKドラマ「64」にキャリア官僚役で出演するなど、テレビやラジオでも大活躍だ。初めのお題は「寄合酒」。トリには歯切れのいい江戸っ子の大工たちとユーモラスな甚五郎の掛け合いや演じ分けが見どころの「三井の大黒」を熱演。

  仲入りにはロビーで同寺から茶菓が振る舞われる。一般の寄席では味わえない温かな雰囲気が漂う。一足早い冷たい秋雨のなかをやって来た観客らは、ほのぼのとした幸せを味わい、身も心も温まって会場を後にする。 

  大島住職の実家は大坂城代の墓所で有名な「大念寺」で、戦後、寄席の会場が無くて困っていた上方の落語家たちに高座を提供してきた。後の人間国宝、桂米朝や桂春団治、桂文枝などの修業時代を支え、高座を借りた出演者らは、みな出世する。落語家の登竜門の寺としての伝統がある。

  「淡々と続けてきたに過ぎない。地元の人たちが100円硬貨3枚を手に、つっかけ履きでやってきて、喜んでくれたらそれで良い」と穏やかに話すのは同寺の大島明住職。入場料に当たる木戸銭300円は25年前から変えず、持ち出しを承知で開催を続ける。

 菊之丞師匠は「長く続けられている事は本当に素晴らしい。ご住職様を始め、ひとえに皆様のお力。ご期待にこたえるためにも、日々精進して皆様に少しでも良い芸を見ていただきたい」と話す。

  地域に親しまれ、愛される念々寄席は、これからも益々人気を博していくことだろう。今月は15日(木)18時から。菊之丞師匠と二ツ目に昇進した林家なな子が出演。アクセスは4頁「和みの郷霊園」地図参照。

  同寺では落語会のほか、毎月第一日曜午前中に写経会(会費500円)と法話会(会費無料)を開催。寺や宗教に触れる良い機会になるので訪ねてみては。

●問い合わせ 電話047・439・6547(大念寺)

 

 

 

 

 

 


 

 


 


鼓童ワン・アース・ツアー2015 永遠〜八千代市〜 
あすなろ女声合唱団〜佐倉市〜 
女性のための情報&アートスペースベルヴィ〜市川市〜 
秋色クラシックコンサート〜佐倉市

●夢かなった!
    八千代市出身の若手ルーキー2人が凱旋
    鼓童ワン・アース・ツアー2015〜永遠

太鼓芸能集団 鼓童(こどう)

 八千代市

 


左から三浦康暉さん、地代純さん。バチも自分たちの手作り

 

 世界的に活躍する太鼓集団「鼓童」の公演が先月5日、八千代市市民会館で開催された。その正メンバーとして凱旋演奏したのが、八千代市立勝田台中学校、県立八千代高等学校「鼓組(こぐみ)」出身の地代純さん(23)、三浦康暉さん(23)の二人だ。

  八千代高校「鼓組」は県内に3校しかない和太鼓部の内の一つ。全国高等学校総合文化祭などで活躍を重ね「太鼓によって自分を発信する喜びを感じ、部活動に励んできた」と話す地代さん。

  「鼓童」との出合いは高2の時。今回と同じ場所だった。「初めてその舞台を見て、レベルの違いに衝撃を受け、自分もあの舞台に立ちたいという夢を持った」と三浦さん。二人は高校卒業後、鼓童に入るための試験を受け見事合格。研修部に2年、準メンバーを経て、昨年から正メンバーとして活躍している。

  鼓童の本拠地は新潟県佐渡市。そこでメンバーは寝食を共にし、大自然の下、自給自足の厳しい集団生活の中で太鼓の技術を磨いている。太鼓の音を口で表現する「口唱歌(くちしょうが)」と言う手法で体が勝手に動くまでリズムを叩き込む。

  意外な事に筋肉トレーニングをしなくても、太鼓を叩き続けることにより筋肉が自然についてくるとのこと。厳しい鍛錬の中から生まれてくる一体感のある音は、深く心に響く。

  芸術監督就任4年目の坂東玉三郎氏演出の最新作は歌舞伎的な要素も盛り込まれた美しい舞台。同時に一糸乱れぬ迫力のある音のエネルギーに心も体も震える。耳が聞こえなくても言葉がわからなくても楽しめる和太鼓は世界に誇れる日本の文化だ。次世代を担うであろう若い二人のこれからの活躍に心からエールを送ろう。今後の公演情報など詳しくはHPで。

http://www.kodo.or.jp/index_ja.html


あすなろ女声合唱団

 

歌は生きる力 〜感謝を込めて


あすなろ女声合唱団
40周年記念コンサート

11月8日 
佐倉市民音楽ホール    〜 佐倉市 〜


その心地よいハーモニーは団員皆の団結力、努力の賜物

 

 今から40年前に佐倉市中志津で産声を上げた「あすなろ女声合唱団」が11月8日、佐倉市民音楽ホールで40周年記念コンサートを開催する。  
 指導は饗場美智子さん(74)。「明日はひのきになろう」を合言葉に日々練習を重ね、抜群のチームワークで全日本おかあさんコーラス関東大会に7回出場(優良賞1回)。数々の合唱コンクールに出場して優秀な成績を収めている。地域に根差した活動を続け、海外演奏会もこなす実力派の合唱団だ。

  レパートリーは200曲以上。現在のメンバーは50代から80代の38人。家事をこなし、パートの合間を縫って、週1回の練習を心待ちにして頑張っている。

  中でも団長の守屋和子さん(75)は在籍37年余、団長になって27年。饗場さんと共に長年あすなろ女声合唱団を支えてきた。「元気でいるために歌い続けていきたい。聞いて下さる方に喜んで頂けるよう心をこめて歌いたい」と話す。

  40周年のコンサートは4部構成で第1部は山田耕筰曲集より「夕焼け雲」「待ちぼうけ」など唱歌、童謡。第2部は亡くなられた方々に思いを馳せ、「祈り」をテーマにした曲。第3部はプロ奏者のフルート演奏など。第4部は懐かしい昭和の歌謡曲、ポップスを。年輪を重ねてきた女性たちだからこそ出せる深みのある歌声だ。

  8日(日)14時開演(13時30分開場)。佐倉市民音楽ホール(京成本線臼井駅南口徒歩4分)。入場無料。但し整理券が必要。当日来場しても入場できない可能性があるので事前に問い合わせを。

〇問い合わせ 電話043・489・7123。(守屋さん)

 

女性のための情報&アートスペース

女性のための情報
&アートスペース

ベルヴィ”

ほっと一息つける時間を持ちたい貴女に    〜市川市〜

 

 川市男女共同参画センターでは、登録団体「ウィル市川」の企画、運営により、女性のための情報&アートスペース・ベルヴィを開設。奇数月の第3火曜に女性の居場所作りを行っている。研修室を飾り、アロマの良い香りの中、ゆったりと自分のための時間を過ごせると参加者に好評だ。
女性に役立つ様々な情報を集めたコーナー、栞作りやコラージュなど簡単なアートワークを楽しめるスペース、そして気持ちの良いハンドリフレのコーナーも。


 名称の「ベルヴィ」は、フランス語で「美しい人生」の意味。女性一人ひとりが、自分の人生を美しく、価値あるものとして大切にし、自分らしく生きていけるようにとの思いが込められている。


 開設のきっかけはウィル市川のメンバーが3年前にDV被害者支援に関わる勉強会やワークショップに参加する中で、世田谷区の先進事業を体験、感銘をうけたことから。千葉県内ではまだ同様の取組はなく、市川版の実現を、と1年間の準備を経て市川市の協力も得ながらの実施となった。
  「予約不要、時間内の出入りは自由。参加者に名前や住所を聞くこともしていません」と代表の石原美佐子さん。子育てや介護で疲れた時、夫との関係に悩んでいる時、一人でボーとしたい時等に特におすすめ。あなただけのゆったりした時間が流れるのを、感じられるのでは。

  開催は11月17日、1月19日、3月15日13時〜15時。参加無料。

〇問い合わせ 電話047・711・5708(石原さん)。

 

佐倉楽友協会 秋色クラシックコンサート
第25回定期演奏会


24日(土)14時    
       〜佐倉市〜

 佐倉市西志津ふれあいセンターで24日(土)14時から、佐倉楽友協会第25回定期演奏会が開かれる。

 曲目はオネゲルの「イントラ―ダ」、ラベルの「悲しい鳥たち」、チャイコフスキーの「わが悩み知る者のみが」ほか。

 出演は石渡美香(トランペット)、股木裕美子・久保節子・田村郁子(ピアノ)ほか。賛助出演でこよみブラスクインテットがチャイコフスキーの「くるみ割り人形」を演奏する。全席自由入場料1000円。


 同協会では毎月第3日曜14時から佐倉市立美術館で入場無料のコンサートも開催中。

●チケット予約 電話043・375・9302(加計さん)、043・461・0106(久保さん)