市川・浦安・船橋・習志野・鎌ヶ谷・八千代・佐倉・白井・成田・印西・酒々井・富里・栄 |
元気いっぱい「高校生レストラン開店」〜四街道市〜 |
現代少子化対策〜浦安市〜 |
●現代少子化対策〜浦安市の場合 |
「夫婦の日」の2月22日、舞浜にある高級リゾートホテルを会場に、約200名の男女を集め「婚活in浦安リゾート2015」が開催された。このイベント、実は震災の年の4年前から年2回開催、今回が8回目。 当日、男性参加者の受付を女性より15分前に行い、会場内で女性が喜ぶ接遇レクチャーを受ける。いよいよ開場、扉が開き女性参加者が入場。なんと100名の男性参加者全員とのハイタッチでスタートする。 婚活イベントは多数あるが、自治体がこれほど積極的なケースは稀であろう。市が行う婚活ということで、特に女性からの信頼は厚く、25歳から45歳の募集100名の枠に、他市他県からも含め女性だけでも230名の応募があったという。 一方、主催の実行委員メンバーは浦安商工会議所青年部、浦安青年会議所会員、浦安市職員の20代から40代の若手が中心。主催者は「どうしたら、参加者に楽しんでもらえるか」を研究、従来のやり方にはこだわりがない。 開会挨拶は28歳の女性副実行委員長、乾杯の音頭も女性。斬新で新鮮、スマートな運びだ。開催のスピーチで、松崎秀樹浦安市長は「浦安は財政力豊かな町。どうしたら、もう一人産んでもらえるかを調べたら、子育てのストレスが課題とわかった。そこで市の財政調整基金から30億円を切り崩し、少子化対策基金を創設した」と話す。 同市では「子どもプロジェクト事業」と題して妊娠、出産から子育てにわたる切れ目のない支援を行っている。新規事業として、子育てケアマネージャーが母親の話を聞きながら、1歳の誕生日までに3回作成する「子育てケアプラン」などがあり、その際、赤ちゃんグッズやギフトチケットなどが贈呈される。 また、ホテル内のべビーズフロアでの育児相談や骨盤チェック、アロママッサージ、カウンセリングなど、「日帰り産後ケア」モデル事業も始まり、母体の健康に配慮した魅力的な子育て支援メニューが目白押しだ。 さて、婚活イベント会場では約1時間のフリータイムと会食後、連絡先を交換したい相手の名前2名をカップリングシートに記入。30分後、めでたくカップルになったのは34組の男女。1カ月後交際が続いていれば、浦安マリーナでのクルージングとバーべキューのチケットがプレゼントされる。ちなみに前回、第7回の1カ月後の追跡調査では、約半数が交際継続中だったそう。 日本全国どこの地域でも少子高齢化社会を迎え、人口減少は自治体の存続にかかわる大問題である。持続可能な発展し続ける街を目指して、待ったなしの少子化対策が続く浦安市の粋な取り組み。さて、あなたの街は大丈夫?
|